
40代とはいえ、仕事から逃げたくなることはあります。
ぼくも40代ですが、多すぎる仕事と任されている範囲の広さ、そして立場に合わない責任の重さと安すぎる給与に嫌気が差し、毎日逃げたいと思っています。
なので、仕事から逃げたいと思うのは甘えでもなんでもありません。
むしろ仕事がつらければ、逃げたいと思って当たり前です。
ただ注意してほしいのは、40代が仕事から逃げたいと思っても、簡単に辞めてはいけない、ということ。
この記事では、40代で仕事から逃げたいと思ったときに、意識することを紹介しています。
これは、ぼくが「逃げたいな」と思う仕事を、続けるために行っている方法。
なので、最後まで読めば、何かしらののヒントが見つかるはずです。
仕事から逃げたい理由を明確にする
月並みな表現で申し訳ないのですが、まずはなぜ、仕事から逃げたいのかを明確にすることが大切です。
なぜなら理由が明確になれば、どう対処するべきかが分かるからです。
漠然と「仕事から逃げたい!」と思っているよりは、前向きな対応をとることができます。
仕事内容
ぼくが仕事から逃げたいと思う理由のひとつが、仕事内容です。
仕事量が多い
まず仕事の量が多すぎます。
前任者が毎日22時過ぎ、下手をすると24時過ぎまでかかっていた仕事を、一人で行わなければいけません。
しかも会社は、この事実を知っているのに人を増やしてくれない…。
あまりに仕事の量が多いと、体を休めるためにも逃げたくなってきます。
仕事の範囲が広すぎる
次が、仕事の範囲が広すぎることです。
担当している仕事から派生して、かなり広範囲の仕事を見る必要があります。
購買なのに時には現場で加工を行ったり、トラックを運転して荷物を運んだり、フォークリフトを動かしたり…。
仕事の範囲が広すぎると、担当している仕事の質が下がります。
またやるべきことが加算されていき、どうしても手が回らなくなるものです。
責任が重い
仕事の範囲が広くなれば、それに応じて責任も重くなっていきます。
購買ですから、本来は部材の入荷にのみ責任を負うはず。
ですが仕事の範囲が広がったことで、運んだ荷物の状態や加工品の精度、さらには納期にも責任を負うことになります。
あまりに重い責任は大きなプレッシャーとなり、責任から逃れたいと思ってしまうものです。
残業・休出が多い
仕事の範囲が広く、さらに仕事量も多いとなれば、当然残業や休出も増えていきます。
残業や休出が増えれば休む時間が減り、なおさらストレスと疲れがたまっていくものです。
すると肉体的にも精神的に限界を感じるようになり、「少しでもいいから仕事から離れたい」と思い始めます。
こうなると、心の底から仕事がいやになるものです。
仕事で精神的に追い詰められた結果どうなったか。
体験談をこちらの記事に書いています。
ぜひ読んでください。
➣泣くほど仕事がつらい人へ。本当につらいときは耐えずに逃げてください。
職場環境
ぼくが務めている会社の職場環境は悪くありません。
不満があるとすれば、影口が多い、怒鳴る人が多い、といったところでしょうか。
職場環境は、気持ちよく働くための大切な要素です。
あまりに環境が悪いと、仕事から逃げたい、辞めたいと思ってしまいますよね。
人間関係が悪い
人間関係が悪いと、職場に行くことすら嫌になります。
しかも一度人間関係に躓くと、修復することがとても難しいもの。
上司から頻繁に怒鳴られる。
同僚から仲間外れにされている。
影口悪口を頻繁に言われる。
こういった人間関係の問題があると、精神的にすごく苦しくなります。
ぼくも、人間関係の問題を何度も経験しています。
そのたびに思うのは、悪化した人間関係は修復するより逃げたほうが早い、ということ。
つまり、他人は変えられないってことです。
社風が合わない
社風が合わないときの対処法は2つしかありません。
・強力な影響力を持つまで我慢する
・あきらめて転職する
ちなみにぼくは今、変な社風の会社で我慢して働いています。
普通に考えればあり得ないことが、当たり前のこととしてまかり通っています。
もしぼくが「この社風が嫌だ!」と叫んでも、社風が変わることはありません。
いち社員に社風を変えるほどの力はないからです。
つまり社風が合わないときは、社風を変えられるほどの影響力を持つまで我慢するか、転職するしかないんですよね。
待遇が悪い
待遇の悪いと、1分1秒でも早く仕事から逃げたくなります。
なぜなら待遇の悪さは、次のような不満につながるからです。
・何のために働いているのかわからない
・待遇と仕事内容があっていない
つまり待遇は、仕事を続けるかどうか判断するための重要な基準とも言えます。
なので待遇が悪いと、少しでも早く仕事から逃げたいと思うようになるものです。
給与が安い
給与が安いと仕事を辞めたくなりますよね。
でも生活があると辞めるわけにもいかず、「辞めたいけど辞められない」のジレンマに陥ります。
とくに転職で給与が下がった場合。
同じような仕事を、同じ時間行っている。
なのになぜ、こんなに給与が安いのか!
そう腹立たしく感じるものです。
給与が安いと働く意味もない気がして、すぐにでも逃げたくなります。
人事評価に納得がいかない
人事評価は人が人を評価するシステムなだけに、納得のいかないことが多々あります。
とくに周りから見て明らかな実績を上げているのに評価が低いとき。
絶望感から働く意欲さえ失ってしまうものです。
仕事から逃げたい原因を取り除く

仕事から逃げたい理由がわかったら、その原因を取り除きます。
といっても、簡単に取り除けるものなら、仕事から逃げたいなんて思いませんよね。
なので、原因を取り除く作業は、時間をかけてゆっくり行うことになります。
思いつく限りの手を打つ
原因を取り除くためのポイントは、思いつく限りの手を打つことです。
例えばぼくは、多すぎる仕事と広すぎる仕事の範囲を何とかするために、大勢の人を頼っています。
前任者が行っていた仕事の一部を、本来行うべき部署に任せる。
時間をかければできることでも、できるだけ周りの人に振る。
といったことを徹底するためです。
たとえ失敗したとしても、様々な手を打つことで少しずつ改善されていきます。
なので原因を取り除くためには、思いつく限りの手を打ってください。
上司と相談する
上司と相談することも、原因を取り除くためには効果的です。
特に仕事に関連する内容であれば、上司の力を頼ることが正解になります。
相談しても対応してくれない上司は大勢います。
ですが、「こう改善したいのでやってもいいですか?」という提案には、意外と賛同してくれるものです。
つまり上司に相談することで、現状を改善する大義名分が手に入ります。
だから上司への相談は、原因を取り除くために効果的です。
異動を考える
何をやっても改善されない、あるいは人間関係が悪すぎて何も手が打てないのなら、異動を考えましょう。
部署を変えることで、すべての問題が解決するケースもあります。
異動をお願いするときは、原因となったことを隠さずに話すことが大切なポイント。
嘘をつくとつじつまが合わなくなり、異動を受け入れてもらえなくなります。
自分の力ではどうしようもないときは、他部署への異動を考えてみてください。
だめなら転職を考える
状況の改善もできない、異動も許されないというときは、あきらめて転職を考えましょう。
といっても、40代の転職はかなり厳しいのが現実です。
間違ってもいきなり仕事を辞めることだけは、避けてください。
40代を求める企業は少ない
40代で仕事を辞めても何とかなる、という人もいます。
ですがその人が何とかなっただけで、現実は40代にものすごく冷たい。
ハローワークの担当者もいっていましたが、実際問題として40代の転職者を求めている企業はものすごく少ない。
つまり求人の数が少ない、ということです。
下手に辞めると地獄を見る
40代を求める企業が少ないのに、いきなり仕事を辞めたら当然地獄を見ます。
いつまでたっても次の仕事が見つからない、それどころか書類選考すら通らない。
そんな地獄のような日々が、冗談ではなく現実として起こり得るのです。
なので40代はいきなり仕事を辞めてはいけません。
下手にやめると本当に地獄を見ることになりますよ。
➣40代の転職は想像以上に厳しい!できれば仕事は辞めない方がいい
40代の転職方法
じゃぁ40代は転職できないのか?
というと、そんなことはありません。
要はやり方の問題なんです。
40代で転職する場合は、やめる前にある程度めどをつけておきましょう。
とくに、在職中から転職活動を始めるのは、すごく効果的。
在職中に目星をつけるだけで、成功率が大幅に変わってきます。
在職中に仕事を探す方法
在職中に仕事を探すには、頼れるものはすべて頼ることが大切。
転職サイトや転職エージェント、ハローワーク、縁故による紹介など、すべてを頼りましょう。
なぜなら在職中だと、退職後と休みしか時間が取れません。
つまり、自由に時間が限られているんです。
なので、すべてを頼って効率よく転職活動を行う必要があります。
そこでおすすめしたいのは、転職エージェントと縁故による紹介です。
転職エージェントを勧める理由
転職エージェントは、転職活動のほとんどをサポートしてくれる、とてもありがたいサービスです。
担当のエージェントが、あなたの希望に沿った求人を紹介してくれますし、応募書類の添削もしてくれます。
さらに面接日時の調整も代わりに行ってくれるので、在職中の転職活動が進めやすくなるはずです。
40代は求人が極端に少なくなる年代。
少しでも良い条件の求人を探すためにも、転職エージェントはぜひ利用してください。
縁故も利用するべき理由
転職で最も成功する確率が高いのは。縁故による紹介です。
なので40代で転職を考えるときは、できるだけ縁故による紹介も利用しましょう。
人によっては「紹介を頼るのは恥ずかしい」と、思うかもしれません。
「迷惑をかけたくない」と思う人もいるでしょう。
ですが、逃げたいほどつらい仕事を続けることを考えれば、人を頼って転職したほうがいいはずです。
本気で転職したいと思うのなら、縁故による紹介も頼ってみてください。
適度に仕事から離れる方法

ここでは、逃げたいと思う仕事を長く続けるために、適度に仕事から離れる方法を紹介します。
実際にぼくが行っている方法でもあるので、ぜひ試してください。
適度に休憩をとる
仕事を効率よく、長く続けるために大切なのは、適度に休憩をとること。
決められた時間に休憩をとろう、という話じゃないですよ
「疲れたな~」と思ったら、少しだけ休憩しましょう、という話です。
やり方は次の通り。
- 考えるふりをして社内を歩く
- 適当に世間話をする
- トイレでぼーっとする
- 机に座ってぼーっとする
- 人のいない部屋で少し休む
休む時間は5分から10分くらい。
適度に休憩をとれば気分もリフレッシュして、仕事に集中しやすくなります。
有休を使って休む
本格的に疲れを感じたら、有休を使って休みましょう。
休みを取ったほうが、疲れがしっかりとれます。
有休を使うコツは、土日祝日などの連休と絡めること。
ちなみに金曜日はその週の仕事が溜まっていることが多い。
なので、月曜日に有休を取ると気分よく休めます。
「周りから何を言われるかわからない」と、思うかもしれません。
ですが有休は労働者の権利として認められているもの。
何を言われようと気にせずに、堂々と休んでください。
仕事以外の楽しみを見つける
仕事以外の楽しみを見つけることの、適度に逃げるためには大切なんこと。
冗談ではなくて、「ひとつ楽しみを見つければ、大抵のことは耐えられる」ものです。
おいしいものを食べる
自分へのご褒美に、おいしいものを食べるのもいいですよね。
週に1回豪華なディナーを食べに行く。
ちょっと高価なスイーツを食べる。
おいしいものを食べていると、すごく幸せな気分になれますよ。
趣味に打ち込む
何もかも忘れて没頭できる趣味。
これがあると、日々の生活に張り合いがでます。
もし何も趣味がないという人は、思いついたことを適当に初めて見てはいかがでしょうか。
仕事とは違うので、面白くないと思ったらやめればいいだけ。
いろいろなことに手を出していれば、そのうち「これだ!」という趣味に出会えるはずです。
没頭できる趣味があると退社後の時間や休日が待ち遠しくなりますよ。
旅行に行く
旅行も気分をリフレッシュするのに効果的。
知らない町に行って、みたこともないものに触れる。
これが好奇心を刺激され、とても楽しいものです。
さらにその土地の名産や名物を食べれば、身も心もリフレッシュ。
一人旅もいいですが、家族や恋人と行く旅行も楽しいものです。
スポーツをする
スポーツにはストレスを大きく発散する効果があります。
なので「ストレスが溜まっているなぁ」というときは、ぜひ何かしらのスポーツをやってみてください。
ジョギングやウォーキングでも効果は絶大。
もしくは地元のチームに参加して、野球やサッカーなどを始めてもいいかもしれません。
体を思いっきり動かすと、身も心もリフレッシュしますよ。
ストレスを発散できればなんでもいい
仕事以外の楽しみは、ストレスが発散できればなんでもいいんです。
映画を見てもいい。
漫画を読みまくってもいい。
寝食を忘れてゲームにはまるのもありです。
要は仕事のことを一切忘れて、心の底から楽しむことが大切。
つまり、ストレスが発散できればなんでもOKです。
最後に
今回は以上です。
軽くまとめると、40代で仕事から逃げたいと思っても、思いつきだけでやめてはいけないよ、ということ。
ストレスを上手に発散して、状況を変える手段を思いつく限り実行してください。
なぜなら40代で仕事を辞めても、次の仕事がスムーズに見つかるとは言えないから。
下手をすると仕事が見つからず、路頭に迷う可能性もあります。
仕事を辞めるのは、できることをすべてやりつくして、どうしようもなくなった時だけ。
それでも在職中に仕事を探して、次を見つけてからやめるべきです。
40代の転職は甘くありません。
「何とかなる」とかいう人もいますが、それはその人が何とかなっただけの話。
甘く考えて安易に仕事から逃げると、ほんとうに地獄を見ることになります。
もし悩むなら、転職エージェントに相談してください。
あまり知られていませんが、転職エージェントは相談だけでも登録できます。
これからのキャリアや退職、転職について相談すれば、新しい道が見つかるかもしれません。
相談して今の仕事を続けたいと思ったら、それでもいいんです。
人に話を聞いてもらうだけで、結構すっきりしますよ。