なぜ、納期を守る必要があるのか。
転職先の業界では、納期遅れが当たり前のように起こっています。
しかもどの取引先も、事前連絡をしてきません。
今までは「納期を守るのが当たり前」だと考えていたので、納期遅れが頻繁に起こることが、不思議で仕方がないのです。
日本は納期に厳しい社会だといわれています。
それでも、納期を守らない会社はある。
ではなぜ、納期を守る必要があるのか。
取引先が納期を守らない理由とともに、ぜひ最後まで読んでください。
納期を守れない理由
納期は守って当たり前、守れないのであれば事前に打ち合わせるものです。
ですが対応可能な納期を連絡せず、一方的に納期を破棄する会社が存在します。
なぜ納期を守れないのか、その理由をいくつか紹介します。
納期に無理がある
まず考えられるのは、設定された納期に無理がある場合。
これは、発注元が一方的に納期を決めた場合に起こります。
受注先が対応できない納期を、発注元が一方的に押し付ければ、納期を守れなくて当たり前です。
無理がある納期を守れというほうが、理不尽ですよね
罰則がない
契約で納期遅延の罰則がなければ、出来たら納めればいいか、と考えてしまうかもしれません。
といっても、納期を守るのは当たりませの事。
「納期=約束」なので、一方的に納期を無視すれば、当然信頼を失います。
とはいえ罰則がなければ、守らなくてもいいと考える人はいます。
取引がなくなっても損害が少ない
発注元との取引がなくなっても、経営上の損害が少ない場合も、納期を無視されます。
この考え方で仕事を選ぶ会社は、意外なほど多いものです。
事前に納期を決めていても、大口の取引先から仕事が入れば、小口の仕事は後回しにされます。
結果として納期に間に合わなくても、特にお詫びなどはありません。
損害が少なければ、後回しにされるのは、本当によくある話です。
習慣になっている
意外と多いのが、納期遅延が習慣になっている会社です。
これは長い取引の中で、「数日の遅れなら問題ない」と知っていることが原因になります。
発注元の納期を把握しているため、連絡した納期を無視する。
最終納期に遅れなければ問題がないと考えている取引先も、結構な割合でいます。
納期は納期。
守って当たり前なのですが……。
遅れても問題ないという長年の習慣は、なかなか改善できないものです。
納期を守る理由
ではなぜ、納期を守らないといけないのか。
その理由をいくつか紹介します。
信頼を損なう
「納期=約束」です。
納期を守らないのは、約束を守らないのと同じ。
約束を守らない人は、信頼されません。
約束を一方的に破れば、培ってきた信頼も失います。
つまり納期を守らなければ、厚い信頼も一瞬で失ってしまうのです。
信頼を得る、あるいは守るためにも、納期は守らなければいけません。
スケジュールが狂う
納期が遅れれば、事前に立てたスケジュールが狂います。
スケジュールが狂えば、発注元の納期もずれてくるでしょう。
とくに繁忙期に納期遅れが発生すると、立て直しができないほどスケジュールが狂います。
時には関係会社すべてに影響を与えることがあるのです。
全体のスケジュールを守るためにも、納期は守る必要があるのです。
多額の損失が発生する
納期から遅れれば、少なからず損失が出ます。
例えば納期が遅れたことでスケジュールにずれが出ると、スケジュールを組みなおす必要が出てきます。
つまり、本来必要のなかった「スケジュールの組みなおし」という人件費が発生するわけです。
ほかにも、納期遅延による罰則もあります。
元請けで損害が発生すれば、高額な損害賠償を求められることもあるでしょう。
それ以外にも、予定していた工程が行えずに、多くの人手が無駄になることもあります。
つまり納期遅れが多額の損失が発生するわけです。
これを避けるためにも、納期は守らなければいけません。
最後に
今回は以上です。
納期を守れないと信頼を失います。
下手をすると、多額の損害賠償を請求されることもあるのです。
なので、一度決めた納期は守る必要があります。
ただし、相談したにも関わらず一方的に決められた納期は違います。
できない納期を守れというのは無理な話です。
なので、納期はお互いに納得のいく日にすることが大切。
そして守れないときは、必ず事前に連絡を入れましょう。
納期を守ることを前提に、連絡を密に取りながら、仕事を進めることが大切です。