
嫌いな人が上司だと、仕事で感じるストレスがものすごいことになりますよね。
距離を置ければストレスも軽くなるでしょうけど、直属の上司だとそれも難しい。
何とかしたい! と思ってもできることなんて限られています。
私はパワハラ上司の部下になり、さんざん悩んだことがあります。
その上司はちょっとしたこと…というか気に入らないとすぐに声を荒げるひどい人でした。
しかもその上司と「一緒に働きたくない!」といって、何人もの人が辞めていったのです。
聞いた話だけで10人が、名指しで批判して退職していったとか。
50名ほどの小さな会社で、10人が批判して退職したわけですから、なんだかなぁという感じです。
この記事ではそんな最低上司と普通に接していた、私なりの対処法を紹介。
上司が嫌いで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
上司から受けるストレスを減らす方法

嫌いな上司から受けるストレスを、減らす方法を8つ紹介します。
紹介する8つすべてをやる必要はありません。
あなたができそうなことを2つ3つやるだけで、十分効果があるはずです。
では、ひとつずつ説明しますね。
そういう人だと割り切る
まず嫌いな上司は、あなたが嫌いになるような性格の人だと割り切ること。
これが結構大切です。
間違っても、理想の上司像を嫌いな上司に当てはめてはいけません。
これをやると、ますますその上司が嫌いになります。
そして、いやなところばかり見えてしまいます。
いやなところばかり見えるとますます嫌いになり、そしてもっと嫌なところが見えるものです。
こうなるともう止められません。
顔を見るのも声を聴くのも、気配を感じることさえ嫌になってしまいます。
そうならないためにも、上司はそういう人なんだと割り切ることが大切です。
できるだけ接点を減らす
できるだけ接点を減らすのも、ストレスを減らすのに役立ちます。
顔を見る時間が減れば、感じるストレスも減りますよね。
私がやったのは、出張に行く日をずらすこと。
例えば上司が出張に出るときは会社にいて、上司が会社にいる日は出張に出る。
お互い会社にいるときも、できるだけ用事を作って事務所にいないようにする。
とかですね。
どうしても関わらないといけないとき以外は、意地でもそばに行きませんでした。
仕事を完璧にこなして呼ばれないようにする。
上司が言いそうなことを先回りして、直接話す回数を減らす。
そんな涙ぐましい努力をして、とにかく接点を減らしたのです。
接点が減れば、当然感じるストレスを減りますよ。
対抗心を燃やさない
嫌いな上司の顔を見ていると、欠点や嫌なところばかりが目に付いて、つい対抗したくなるもの。
でも対抗すると接点が増えてしまい、余計なストレスを感じることになります。
なので、できるだけ対抗心を燃やさないこと。
対抗心を燃やさないようにするには、上司を見なければいいんです。
上司は空気、上司は空気、上司は空気……。
呪文のように唱えて存在を頭から消し去りましょう。
対抗心を燃やさなければ、結構ストレスが軽減します。
上司の良い面を意識する
上司の良い面を意識することも大切……です。
が、これかなり難易度が高いんです。
というのも嫌いな人って、いやな面しか見えないんですよね。
だから良い面を意識したくても、「この人に良い面なんてあるの?」というくらい見えません。
なので、無理やり良い面を見つけてください。
かなり無理やりですが…。
上司の良いところを見るけるために、私はこんなことを考えていました。
無理やりでも良い面を意識すれば、そのうち本当に良い面が見つかります。
きっと…。
良い面を見つけられれば……多少は見る目も変わることでしょう。
嫌いな上司は「反面教師」だと思う
嫌いな上司を「反面教師」だと思えば、多少はストレスが軽くなります。
「絶対こいつみたいにはならない」
そう思うことで、嫌いな上司がありがたい教えをくれる教師に見える……分けありませんね。
ただ「こいつみたいにはならない」と思うことで、相手を格下に位置付けることができます。
格下だと思えれば、感じるストレスも少しはましになるでしょう。
嫌いな上司を反面教師だと思い、自分より格下の人間に位置付ける。
あまりいい言葉ではありませんが、ストレスを軽くする効果はありますよ。
仕事の日記をつける
仕事であった出来事を日記に書くのは、ストレスを発散する効果があります。
上司から言われたことややられたことを、すべて日記に書き留めてください。
書くことで気持ちがすっきりしますし、考えを整理することもできます。
また日記は、万が一ハラスメントなどでもめたとき、証拠として使うこともできます。
いろいろとメリットが多いので、ぜひ日記を書いてください。
懐に入ると逆に楽になる
真逆の考え方ですが、あえて嫌いな上司の懐に入る手もあります。
私はこの方法を実践し、嫌いな上司の懐に入り込みました。
その結果めちゃくちゃかわいがられるようになり、仕事でも優遇されたのです。
ただ懐に入るまでは大変。
下手に媚びると逆効果ですし、下手をすると標的になることさえあります。
懐に入るには、ほかの人と変わらない態度で接すること。
そしてホウレンソウをこまめにすること。
仕事をきちんとこなし、問題が起こる前に相談することです。
これだけで懐に入れます。
嫌いな上司に懐に入れると、ストレスを受けることはほぼなくなりますよ。
ストレスを発散する
仕事でたまったストレスを発散するのも、すごく大切なことです。
仕事でストレスをためていたら、どんな些細なことでも気にしてしまいます。
ストレスをちゃんと発散すれば、些細なことは気にならないものです。
なので、仕事のストレスはプライベートでしっかりと発散しましょう。
旅行に行くもよし、おいしいものを食べるのもよし。
趣味に没頭するのも、ひたすら眠るのもよしです。
ストレスと上手に付き合えれば、嫌いな上司の一人や二人、何とかなるものです。
やってはいけない対処法

さてつぎは、私が実際にやってみて「やっべ、失敗した」と思った対象法です。
これをやると痛い目に合うので、絶対にやらないでください。
必要以上に媚びる
必要以上に上司に媚びると、変な目で見られます。
下手をするとガチ説教を食らいます。
私はこれをやって、マジで変な目で見られました。
嫌いな上司から変な目で見られる…。
この屈辱、わかりますよね?
自分が自分じゃなくなっていく感覚が味わえたことが、唯一の収穫です。
必要以上に媚びると大切何かを失います。
絶対にやめましょう。
一切相手にしない・無視する
これも実際にやったらえらい目にあいました。
というもの、こちらが無視すると相手も無視するんですよ。
しかも相手は上司。
上司に無視された部下の行き先は……想像しなくてもわかりますよね。
最悪その部署での立場を失います。
やられて嫌なことは人にやらないこと。
いくら嫌いな上司でも、無視してはいけません。
上司の愚痴ばかりこぼす
人づてに聞いても気分が悪くなる。
それが誰かの悪口です。
つまり、あなたが上司の悪口ばかり言えば、周りの同僚も気分を害します。
そのうえ愚痴は巡り巡って上司の耳に入るでしょう。
もし愚痴を言っているのがあなただと分かったら…?
上司との関係が一気に悪くなるはずです。
嫌いな人との関係が悪くなる。
これ、万々歳のような気がしますよね?
実際は逆です。
上司に目を付けられると、仕事上困ったことになります。
なので、上司の愚痴ばかり言わないようにしましょう。
ストレスが限界!になったらやること

さて、嫌いな上司でストレスが溜まってもう限界! ってなったらどうすればいいのか。
その方法を紹介します。
上司と直接対決する
昔っからですが、私は上司ともめることが多い。
というのも、気に入らないと直接文句を言ってしまうから、なんですけどね。
ストレスが限界になったら、上司と直接対決するのもありです。
ただし、感情的になってけんかをしろ、というわけではありません。
あくまでも冷静に、上司に対して感じていること、やめてほしいことなどを話しましょう。
もちろん事前にアポを取って、会議室などほかの人がいない場所でやってください。
直接対決をすると意外と良い方向に行くものです。
相手がまともな人なら、ですが。
人事部に相談する
どうにもならない上司の場合は、人事部に相談してください。
それなりの規模の会社なら、きちんと対応してくれます。
人事部の人は社内で何が起こっているのかを知りません。
なので、困ったことを相談すると、親身になって話を聞いてくれます。
ただ、それなりの規模があることが条件。
そして嫌いない上司が中間管理職なら……ですね。
あまり上の立場の人の相談をすると、自分に跳ね返ってくる可能性があります。
その辺は、見極めが必要です。
異動を希望する
下手にもめるのが嫌なら、異動を希望しましょう。
異動なら嫌いな上司ともめることもありません。
人事部に相談して恨みを買うことも、反対にやり込められることもないでしょう。
ある意味一番平和的な解決方法が、他部署へ異動することです。
問題は……異動は必ず認められるものではない、ってことですね。
会社の状況やあなたのスキルによっては、異動を却下されることも十分あり得ます。
とはいえ現状がつらいのなら、異動を希望してもいいですね。
会社を辞めて転職する
どうにもならなければ、会社を辞めて転職しましょう。
転職すれば嫌いな上司と離れられます。
とはいっても、いきなり会社を辞めてはいけません。
次の仕事を見つけるのは、考えているよりも難しく、そして大変なんです。
最低限やめる前に、希望する職種の求人情報を集めてください。
そしてあなたのスキルや経験で採用されそうかどうか、冷静に考えてください。
必要であれば転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談するのもありです。
もしくはハローワークで相談してもいいですよね。
いきなり仕事を辞めると後で後悔します。
やめるのは勝手ですが、その前に情報収集くらいは行ってください。
最後に

今回は以上です。
嫌いな上司でストレスが限界! だと思っても、すぐに仕事を辞めてはいけません。
まずはストレスが軽くならないか、次の方法を試してください。
ただし、次のことは逆効果になりがちなので、やらないようにすること。
そしてどうしても耐えられなければ、次の方法で対応しましょう。
この記事を参考に、できればうまく付き合う術を身に着けてください。
嫌いな上司、ストレスを感じる上司はどこにでもいます。
その度ストレスに負けていては、長く働くことができません。
どうしても上司が嫌いで耐えられない。
上司がいるとストレスが溜まって仕方がないのであれば、転職を考えて行動するべきです。
意外と「上司が嫌い」で退職する人はいますよ。
なので別に恥ずかしいことではありません。
詳しくはこちらの記事を読んでください。
➣「上司が嫌い」は退職理由になる。でも直接言ってはいけない