話を聞くということは、話を通じて相手のことを知ろうとすること。
つまり話し手のことを理解しようとする姿勢で、聞く必要があります。
話を聞くときについ「私のほうが詳しい」とか、「そんな話より私の話を聞いて」とか、自分の考えを相手に押し付けがち。
でも人によって考え方は違いますし、価値観も違います。
自分の考えを全面に出していては、話をきちんと聞くことはできません。
きちんと話を聞かない人は、なかなか人から信頼されないものです。
話を聞くときは相手が「どんな考えで、どんな思いを抱いていて、何を伝えようとしているのか」を、よく考えながら聞くことが大切です。
おすすめ記事:コミュニケーション関連記事のまとめ
相手のことが分かるとは?
会話を通じて相手の事を分かろうとすることは、
- 何を伝えたいのか
- 何を考えているのか
- なぜそんな言い方をするのか
を聞くことで理解することです。
相手の話していることが、常に「本当に伝えたいこと」であるとは限りません。
例えば仕事を頼んだ時に「私はやりたくありません!」と答えた人も、本当は「私には出来ないかもしれない」「失敗して周りに迷惑をかけたくない」そう思っているかもしれないのです。
周りに気を遣いすぎて、自分の気持ちが正直に言えないこともあります。
そんな「本当の気持ち」をつかむには次の2つが大切。
- 相手の気持ちを理解しようとしているか
- 聞く姿勢が出来ているか
つまり話を聞く姿勢になっているかどうかで、どこまで相手の気持ちが分かるかが決まります。
聞く姿勢が大切
会話をしているときに、聞き手が黙っているだけでは、「本当に聞いているのかな?」と不安になりますよね。
なので話を聞くときは、次のことに気を付けて聞くようにしましょう。
相手の話しに集中する
相手が話をしているのに、全然違うことを考えていませんか?
話を聞くときは、相手に自分の気持ちと身体を100%向けることを心がけましょう。
気持ちを向けるとは、意識を相手に集中すること。
身体を向けるとは、身体の向きを相手に向けることです。
注意するポイントは次の2つ。
- 話をしている人を見る
- 体を話している方に向ける
話しをしている人は、相手の態度を敏感に感じ取ります。
意識と身体を相手に向けるのは、とても大切なことです。
「ながら」聞きはやめる
パソコンを打ちながら、スマホをいじりながら話を聞いていませんか?
仕事が忙しいからと、よそ見をして話しを聞いたり。
テレビが面白いからと、軽く聞き流したり。
これは、すごく失礼ですよ。
何かをしながらは話しを聞くのは、聞いていないのと同じ。
たとえ作業中であっても話しかけられたら手を止めて、聞くようにしましょう。
「聞いているよ」とサインを送る
話しは聞いているけど、相づちもうたずボーっと聞いているように見える。
これでは話している相手も面白くありません。
相づちを打ったり、アゴを大きく動かしてうなずいたりして「ちゃんと聞いているよ!」と、相手にサインを送りましょう。
アゴを大きく動かすのはかなり効果的ですし、一緒に笑ったり怒ったりするのもいいですね。
「なるほど」「そうなんだ」「わかるよ」と言った相槌も必ず入れてください。
話をさえぎらない
相手の言葉に自分の言葉をかぶせたり、話の途中なのに「わかった!」と遮って、自分が話し始めたりすると、相手の気分を害することになります。
特に自分が詳しい分野の話だと、ついつい口をはさみたくなるもの。
我慢するのは大変ですが、口をはさまず最後ま聞くことが大切です。
質問をする
話の中で解らないことがあったら、「続きを聞きたい」という気持ちを込めて質問をしましょう。
会話を弾ませるのに質問はすごく効果があります。
「それからどうなったの?」
「なるほど、それから」
など続きを話すように促すのも効果的です。
オウム返しをする
相手の言ったことの一部をそのまま返すオウム返しには、会話を弾ませる効果があります。
といっても、適当にオウム返しをしていると怪訝な表情をされるもの。
効果的なオウム返しをするには、相手の話を注意深く聞く必要があります。
「話しを聞いているよ、こう言ったんだよね」
そう確認する意味も含めて、オウム返しはすごく効果的です。
まとめ
聞くとは相手のことを「分かろう」「理解しよう」とすることです。
話をきちんと聞ける人は自然と周りから信頼され、必要とされます。
きちんと聞くことで、とても強い信頼関係や、絆を結ぶこともできます。
なぜ話しを聞くだけで信頼されるのか。
それは話しを聞くことが、実はすごく難しいことだからです。
そしてきちんと話を聞ける人は、ほとんどいません。
だからこそ、きちんと話を聞ける人は信頼されるのです。