コストは概算で考える!

コストは概算で考える!

ということで、突然ですが問題です。

商品の価格ってどうやって計算されているか、知っていますか?

…。

…。

…。

そうです、その通り!

商品の価格は次の4つで計算されています。

1.材料費
2.人件費
3.経費
4.利益

1は商品を作るために使った材料の値段。
2は商品を作るために支払った給与のこと
3は会社や工場を運営するために必要な経費
4はそのまま利益です。

つまり「材料費+人件費+経費+利益=商品の価格」となるわけです。

では、この4つを会計(簿記)に当てはめて言うと、どうなるでしょう?

答えは次の通り

固定費+変動費+利益=商品の価格です。

ここまで大丈夫でしょうか?

さて、ここからが本題です。

商品の見積もりを題材に、コストの考え方を紹介しますね。

この考え方を覚えれば、まわりから一目置かれること間違いなし!
何しろ仕事をするのに必要なコストが、あっさりわかるようになりますから。

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コストは概算で考える

さて、先ほど話した商品価格の話に戻ります。

商品の価格は「材料費+人件費+経費+利益」で計算されるといいました。
また、「固定費+変動費+利益」でも同じだと。

2つの計算がなぜ同じなのか。
簿記に当てはめて説明しますね。

固定費とは人件費や電気代、家賃など、何もしなくても毎月一定の額が必要になる費用のこと。

変動費とは、生産や販売といった活動をすることで必要になる、材料費や運送府などの費用のこと。

つまり、言い方を変えていただけです。

この、固定費と変動費はすごく大切な考え方なので、覚えておいてくださいね。

固定費を総労働時間で割る

さて、コストを概算で考えるには、固定費を理解する必要があります。

固定費ってなんでしたっけ?

そうそう。
会社が存在するだけで、毎月一定の金額が必要になる費用のことですよね。

つまり、あなたが1分仕事をしたら、1分間分の固定費がかかります。
というか、1分会社にいるだけで、1分間分の固定費がかかるわけです。

ということはですよ。

商品を作るのに6時間かかったら、6時間分の固定費がかかるわけです。
10時間なら10時間分、24時間なら24時間分です。

そして固定費の中には、人件費や家賃などがすべて含まれています。

ということは…?

会社の年間固定費を年間の総労働時間で割れば、1分当たりの固定費がわかるわけです。

つまり、社員が1分仕事をしたときに必要な、固定費がわかる。

そしてその金額を作業時間にかければ、商品を作るために必要な固定費がわかる、というわけです。

ここまで、大丈夫ですか?

一言でいうと。

固定費を総労働時間で割れです。

そして1分当たりの固定費を計算してください。

数字の見つけ方

固定費って言われも、わからないよ!

という人が大半だと思います。
経理に聞けば教えてくれますが…。

いきなり聞くのもなんか恥ずかしいですよね。

なので、固定費を知りたいときは、決算書を見ましょう!
で、売上原価の一部と販売費および一般管理費に営業費用を足して、営業外収益を引けば出ます!

ただまぁ、面倒臭いですよね。

なので!
経理に聞きましょう。

ついでに総労働時間も聞けばいいんです。

何で知りたいんだ?

もしそう聞かれたら、こう答えてください。

会社の利益を考えるために、コスト意識を持ちたいんです!

とね。

ま、数字を隠す経理はいません。
よほど性根の腐った人じゃない限り、快く教えてくれますよ。

1分当たりの固定費は最強の概算数字

1分当たりの固定費が計算できれば、たいていのコストはわかります。

なぜなら、その数字こそがコストの基本だから。
と言っても、これは私のオリジナルですけどね。

固定費に変動費を足せば原価になる

最初に商品の価格について話しました。

固定費+変動費+利益=売値

この計算式、覚えていますか?
そして今あなたは、1分当たりの固定費を手に入れました。

ということは!

商品の価格が概算で計算できるわけです。

例えばAという商品を10個作るのに、作業員10人がそれぞれ6時間働くとします。
そしてかかる材料費は5万円です。

で、1分当たりの固定費が110円だとしたら?

110円×60時間(3600)=396,000円
で、10個で割って、39,600円

そこに50,000÷10=5,000を足します。
つまり44,000円がその商品の原価です。

あ、運搬費を忘れていましたね。

でもまぁ、1分当たりの固定費が分かれば、簡単に計算できることはご理解いただけたはず。

どうですか?
すごく便利な数字だと、思いませんか?

イベントも簡単に計算できる

イベントも同じ式で計算できます。

イベントにかかわる人員が30人。
準備から当日の運営まで含めて1か月(22日)

そして、会場のレンタル料や機材などの変動費が50万円だとすれば。

1日8時間×22日で176時間×60分で10,560分
110円×10,560分=116,160円

で116,160+500,000=616,160円。

これで、イベントを運営するためのコストがわかりましたよね。

とはいえ、概算ですが!

概算でもコストがわかるのは強い

概算でもコストが計算できる人は、すごく重宝されます。
何しろその場でざっくり利益計算ができるわけですから。

先ほどのイベントも、コストに利益(30%)をかけて席の数で割れば、1席当たりの売値がわかります。

で、集客予想を加味して考えれば、利益が出るかどうかの判断も付くわけです。

これ、めちゃくちゃすごいことですよ。

正式な見積もりを取る前に、ざっくりとは言え収益のめどがつくんです。
そのイベントをやるべきかどうかの判断も付きます。

概算高から正確じゃないだろ!

と言われればそれまでですが…。
判断基準としては十分すぎる数字です。

これが、コストを概算で考えるということ。

人によっては固定費じゃなくて人件費だけで計算する、ということもあるでしょう。
でも私は、固定費で計算することをお勧めします。

ま、これは長く製造業にかかわってきたからかもしれませんが。

ともあれコストを概算で考えるというのはこういうこと。

1分当たりの固定費を従業員に教えておくと、コスト意識が芽生えるかも、しれませんよ。

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