
あの人が何を考えているのか知りたい。あの人と仲良くなりたい。私の事をどう思っているのか知りたい。
相手の気持ちを知る方法は色々ある。キスをせまってもいいだろう。抱き付いてもいいかもしれない。
相手も好意を持っていれば、応じてくれる・・・・・・かもしれない。でもいきなりそんなことはできないと思う。
まずは相手の事を知ることから始めよう。
気持ちを通わせるにはその人の事を知るのが一番早い。
でもどうやって?
話をしよう。コミュニケーションをとるには話をするのが一番いい。質問攻めでうんざりされないように、自分のことも少しずつ話しながら。
軽い会話でも相手の事を知ることはできる。もっと深く、もっと仲良くなりたいと思ったら、相手の話を深く聞こう。会話の基本は話を聞くことと、質問をすることだ。
話しをきちんと聞けば、何を質問すればいいかわかる。質問を上手に組み合わせると、知りたい事を知ることが出来る。相手が何を考えているのか、知ることが出来る。
そのための質問の作り方を書いた。
最後まで読み、そして実践すればどんどん上手になる。会話が弾み、話をすることが楽しくなり、気になるあの人の気持ちも、自然な形で聞くことが出来る。
おすすめ記事:コミュニケーション関連記事のまとめ
YESかNOで答えられる簡単な質問から会話を始める。
悩まずに簡単に答えられ、そしてYESかNOで答えられる質問は会話の入り口に向いている。迷わずに答えられることは、とっても快適だからだ。
初対面の人と打ち解けて話をするのは難しい。どんなに素敵な笑顔で近づいてきても、ある程度は緊張するだろう。そんな時にいきなり核心に迫る質問をされたらどうだろうか?
「なんでそんなことを聞くんだ?」と一気に警戒されてしまう。
だから会話の入り口はなるべく考えずに、簡単に答えられる質問をするのがいい。
そんな質問は相手の緊張をほぐす。そこにもう一つ簡単な質問を投げかける。
相手はすらすらと答え、リラックスしてくれる。すると、会話が自然に流れ出す。
相手のことが知りたいからと、間違っても尋問のように質問だけをしない事。自分の事を一切話さずに、ひたすら質問を続けると相手はだんだんと不機嫌になる。それはまるで、犯罪者を尋問している警察官のよう思われてしまう。
自分のことをすこしずつ話しながら、質問で相手のことを理解してく。そうすれば心の距離はどんどん近くなる。
質問で会話をリードする。
質問にはYES/NOで答えられる具体的な質問と、YES/NOでは答えられない抽象的な質問がある。
YES/NOで答えられる質問は具体的な回答が欲しいときに向いている。
「ラーメンは好きですか?」「明日は雨だと思いますか?」
簡単に答えられる分質問した側も答えが予測しやすい。
一方抽象的な質問は単純な問いかけになる。
「どうして仕事を辞めたいんですか?」「お昼は何を食べますか?」
答えが限定されない分、相手は自分の気持ちを自由に話すことができる。
質問した側は会話を成り行きに任せることになるが、もし話が脱線しても、きちんと聞いてあげよう。きちんと聞けば、相手は楽しく話をしてくれる。
相手の考えを引き出したい場合は、抽象的な質問から徐々に具体的な質問をしていくといい。相手は抽象的な質問に大雑把に答えていたつもりが、いつの間にか具体的に気持ちを話すことになる。
もちろん、会話の入り口は答えやすい質問をして、相手を会話に乗せてからにしよう。そうすることで、相手の考えを具体的に知ることが出来る。特定の事柄に対して、相手の気持ちを知りたいとき。例えば、相手があなたのことをどう思っているのか知りたいときに使えばどうだろうか。
相手のことをより知りたければ、抽象的な質問を使うのがいい。抽象的な質問を上手に多く投げかければ、それだけ相手の事を多く知ることが出来る。共通の趣味や話題があれば、より身近な人に感じられるだろう。
抽象的な質問をするコツ
なぜ?どのように?どう思う?どうやって?と質問する。
なぜ、この仕事についたのですか?
お小遣いが3万円しかない事をどのように考えていますか?
休みの日はどこに出かけますか?
どうしていつも私と一緒にいてくれるの?
彼女の事どう思う?
お小遣いをどうやって3万円以上にしようと思いますか?
などなど。
相手が説明しないと答えられない質問を投げかける。
これがコツだ。
相手の返事の中にあるキーワードを繰り返す。
「昨日帰りが遅くなってさ。」
「帰りが遅くなったんですか?」
「そう、上司とちょっともめてね。もううんざりだよ。」
「上司ともめたんですか?」
「あいつさ、俺がやった仕事を・・・・・・・。」
やり方はオウム返しと同じだ。
違うのは自分が知りたいキーワードを抜出し、質問で返すところ。
そうすることで知りたい部分をより深く聞くことが出来る。
相手の話を要約して返す。
相手が話した内容を自分なりに要約して返すことで、真意を探ることが出来る。要約した内容に間違いがなければ、相手は同意するだろう。
間違って入れば、間違いを指摘しさらに説明を加えてくれる。要約した内容に同意してから、さらに情報を追加してくれることもある。
非常に効果のある方法だが、一つ問題がある。
人の話を要約するのは意外と難しい。
きちんと相手の話を聞いていないと要約はできない。また、素直に要約すればいいのだが、その中に自分の意見を入れたくなってしまう。多くの人が、回答に自分の意見を入れた方が気が利いていると思っている。
自分の意見を入れてしまうと話が続かなくなる。自分の意見を入れた要約が的外れだと、最悪の場合相手が怒り出すだろう。要約は簡単なようで意外と難しい。
まとめ
今回お話しした会話のステップをまとめると次のようになる。
- 具体的な質問で相手にリラックスしてもらう。(核心に迫るような質問はしない。
- 抽象的な質問で話題を広げる。
- 気になる話しが出たら、具体的な質問で話を深く聞く。
- 2と3の繰り返し。
話を要約するときは、慣れるまで自分の考えを入れない事。
どんなテクニックも一夜で出来るようになることはない。何度も試してみることで上手に使えるようになっていく。是非何度も試してみてほしい。
会話を盛り上げるのが上手な人は聞き上手、質問上手が多い。そして、聞き上手は多くの人から好かれる。
質問を上手に使えば驚くほどスムーズに、人の気持ち、考えを引き出すことが出来る。