無知の知について考える。知らないことなんて沢山あるよって話

無知の知

これ、知っていますか?

そうです。
哲学の父と呼ばれる、ソクラテスの言葉です。

でね。
最近入社した新人君を見て思ったんです。

あ、これって無知の知かな、って。

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無知の知とは

「無知の知」は、知らないことがあること知っている、という意味。

わかりやすく言うと。

お前、なんでも知っているような顔しているけど、知らなことも沢山あるだろ?
「知っています」って顔するとバカみたいだし、学びもなくなるって、わかっているのか?
知らないことがある、ってことを自覚しろよ!

ということ。

つまり、無知であることを知っている、ということです。

基本がなっていない新人君

私が無知の知を自覚したのは、最近入社した新人のおかげ。

というのもこの新人君、面白いくらい仕事ができないんです。

まず、メモ帳を持ってこない。
当然メモを取らない。

しかも、わからなくても質問をしない。
それどころか、勝手に進めて問題を起こす。

と、まぁ、殴りたくなるような問題児です。

こんな新人がいれば、怒りたくなりますよね。

好き勝手に仕事を進めて、勝手に問題を起こすんですから。

でもね。
この新人を見ていて思ったんです。

無知の知って、こういうことを言うんだろうなと。

相手の立場に立って考える

ちなみに、この新人君は47歳。

普通に働いていれば最低でも主任。
転職していなければ課長くらいに放っている年齢ですよね。

なのに、転職して担当者になってしまった。
当然、プライドもあるわけです。

という背景を考えると、メモを持ってこない理由も想像がつきます。

要は、かっこつけたいんです。
俺は仕事ができるぞって、思ってほしいんですよ。

だからメモ帳を持ってこない。
だからわからなくても聞こうとしない。

相手の立場に立って考えれば、なんとなく、理由が見えてくるんです。

無知の知ってこういうこと

無知の知は、知らないことを自覚しろ、という意味。

これは、人間関係にも当てはめることができます。

さっきの新人君も、私の常識に当てはめて考えれば、ただのアホです。

メモを取らないどころかメモ帳すら持っていない。
教えてないことを勝手に判断して進める。
その結果ミスを連発して、さらに面倒くさいことになる。

ま、アホですね。

でもね。
どうしてそうなるのか、
新人が何を考えているのか、私は知らないわけです。

つまり、新人のことを知らない、ってことを自覚しないといけない。
逆に言えば、なぜそうなるのかを知る必要がある、ってこと。

これこそが無知の知。

他人のことはわからないってことを、自覚しないといけないんです。

新人に対してやったこと

そうか。
他人のことはわからない、これを自覚するのも無知の知なんだな。

そう思った私は、あることをやりました。

ん?
何をしたかって?

簡単です。
めちゃくちゃ怒りました(笑)

ただ、プライドが高いことはわかっていたので、傷つけない程度にね。

勝手なことすんじゃねぇぼけぇ!

くらいにしておきましたよ。

なぜ怒ったのか

怒った理由は簡単。

舐められたくない。
できるやつだと思われたい。

こんな気持ちが透けて見えたからです。
だから、ブレーキをかけるために怒りました。

ある程度年齢が言っているから、焦っていたんでしょうね。
だから、できないこともできると言ったり、勝手に進めたりしていたわけです。

で、頭からガツンとやることで、ブレーキをかけました。

知らないことがあって当たり前

無知の知とは、微妙に違う気もしますが。
でもまぁ、そういうことです。

知らないことがあって当たり前。
だから、知らないことを知ろうと努力する。

人に対しても同じ。

その人のことを知らなくて当たり前。
だから、その人のことを知ろうと努力をする。

なぜ、そういう行動をとるのか。
なぜ、当たり前のことができないのか。

頭ごなしに怒るより、背景を考えて対応したほうがうまくいくものです。

これぞ無知の知。
の、応用編(笑)

知らないことがあって当たり前。
ましてや、他人のことなんてわからないものです。

知らないことがたくさんある。

そういう前提で考えれば、案外人間関係もうまくいくかもしれませんね。

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