
精神論とは、「気合が足りない!」「根性があればできる!」など、気持ち次第でどうとでもなる、というもの。
この精神論を振りかざす人が、私はすごく苦手です。
別に嫌いじゃありませんよ。‘
精神論を振りかざして何とかしようとするのも、その人の個性ですから。
ただね。
精神論を大切にする人は、たいていパワハラをするんです。
その程度もできないのか!
お前は根性が足りないんだ!
とかね。
だから私は精神論を振りかざす人が苦手。
仕事をきっちり終わらせるには、精神論より方法論が大切だと思っています。
気合を入れないとダメだ! という上司
最近聞いた精神論で衝撃的だったのが、この言葉。
売り上げが全然足りない。
従業員に気合を入れないとダメだ。
相手の話なんか聞くな。
聞いたらつけあがるだけだぞ!
やれ! やれ! やれ!
そういってやらせればいいんだ!
もうね。
あきれるというか、なんというか。
この会社から消えてくれって、マジで思いました。
気合で何とかなるの?
考えてみてください。
いつも通り営業を行っているのに売り上げが上がらない。
という人が、気合を入れたら売り上げが上がるのでしょうか?
上がるわけがないんですよ。
もし、気合だけで売り上げが上がるなら、私も気合を重視します。
やれ!
やればできる!
気合で売ってこい!
そういえばいいんですよね。
そうすれば社員に気合が入って、売り上げが上がるんですよね。
いや、そんなわけあるか!
売れない営業に気合を入れたところで、売れるわけがないんだから。
気合でなんとなるものじゃないでしょ。
気合いだ! と言われると疲れるだけ
はっきり言いますね。
精神論で語られても、疲れるだけです。
「気合いだ」とか言われても、相手にする気になりません。
これさ、昭和世代に多い考え方なんですよね。
とにかく時間をかけて量をこなせば、何とかなるという考え方。
だから「気合いだ」と言い始める。
気合いでやれ、気合いで作れ、気合いで残業しろ。
根性だ根性。
こんな感じです。
とにかく作れば売れた昭和なら、これでもよかったかもしれません。
でも、もう時代が違うんですよ。
気合いで作ったところで売れないんです。
それどころか、パワハラで訴えられます。
だから、「気合いだ気合い!」と言われても、ただ疲れるだけです。
精神論じゃどうにもならない
はっきり言いますが、精神論じゃどうにもなりません。
気合や根性で何とかなる話じゃないんです。
「これから仕事がたくさん来るから、気合入れてけよ!」
そういわれても、何がどのくらい来るのか、納期はいつなのか、優先順位はどうなっているのか。
材料が入る日は? 人員はどのくらいいるのか。
などなど、大切なことが一切伝わりません。
ま、一言でいえば、精神論で何とかしようとする人はウンコです。
私は考えることができません。
段取りを組むこともできません。
できるのは、でかい声であおるだけです。
そう宣伝して回っているようなものです。
精神論じゃ、どうにもならないんですよ。
必要なのは方法論
方法論って言われると、難しく聞こえますよね。
これ、どうやるのがいいかの議論です。
つまり、ゴールにたどり着くために、どうやってやるのかを考え、話し合うこと。
仕事をきっちり終わらせるには、方法論が大切なんです。
仕事が多いときはどうする?
例えば、仕事がめちゃくちゃ多いときはどうすればいいのか。
精神論だと「気合と根性で乗り切るぞ! 徹夜でも気にするな!」に、なります。
方法論なら、短期バイトを雇う、外注をつかう、2交代3交代でやる、といったことを話し合います。
さて、どっちがうまくいくと思いますか?
いうまでもなく、方法論ですよね。
たくさんある仕事に対して、具体的な対策をとることができます。
「気合いだ気合いー!」ではどうにもならないことも、方法を考えればどうにかなるものなんです。
売り上げが足りないときは?
さて次。
売り上げが足りないときはどうすればいいのか。
精神論だと「根性で100件回ってこい! 受注をとるまで帰ってくるな!」に、なります。
これ昔言われたなー。
でね。
方法論なら、必用な売上から逆算して、1日の行動まで落とし込むとか。
顧客ごとにランク分けして、使う時間を変える、とか。
具体的な方法を話し合うことができます。
さて、どっちが目標を達成しやすいと思いますか?
もうわかりますよね。
結果を出すには、精神論より方法論が大切なんです。
余談:精神論を重視する人は学ばない
個人的な感想です。
精神論を重視する人って、経験から学びませんよね。
いやマジで。
これ、上司を見ていて思ったんです。
精神論を振りかざし、適当に製造日程を組んだ結果、約束した納期から1か月遅れました。
それも1つの案件じゃなく、複数の案件で。
しかも、何とかやりくりするために、外注に依頼した商品を無理やり社内に切り替えたり。
外注が用意した材料を、トラックを走らせて取りに行ったり。
納期が遅れた上に、無駄な経費を垂れ流しまくったんです。
でね。
ここからが精神論者…というか、その上司の怖いところですが。
それでよしとするんです。
それどころか、俺は頑張ったって、満点の評価をつけるんですよ、自分に。
どう見てもダメだろ
納期から大幅に遅れる。
外注に迷惑をかける。
社内にも迷惑をかける。
無駄な経費を使いまくる。
なのに、結果オーライなんです。
いやその結果も赤字ですけどね。
でも、気合と根性で乗り切った、俺は頑張った! って思うんですよ。
そしてまた、同じことを言いだす。
忙しくなると、気合だ根性だと。
これさ、どう見てもダメでしょ。
ってか、アホすぎるだろ。
少しは勉強しろ
だから、精神論者は学ばない人が多いと思っています。
失敗しても学ばない。
気合と根性が入っていれば、あとは野となれ山となれ、なのかな。
どう考えてもアウトです。
コントロールできていない時点で論外です。
それでも気が付かない。
ま、ずっと精神論で働いてきた人には、それが当たり前なんでしょうね。
精神論を語る上司は消えてなくなれ
ということで結論。
精神論を語る上司は、早く消えてくれ。
これに尽きる。
はっきり言いますが、精神論を語る上司は邪魔なだけです。
気合と根性が好きなら、スポーツでもやってください。
仕事で精神論を語るのは明らかに間違っています。
大切なのは方法論。
どうやるかを考え、実行することが大切です。
これはマジで余談
そもそもさ。
1日8時間働いて、一定の成果を出すから給与がもらえるんだよね。
そこに精神論の入る隙間なんてない。
落ち込んでいようと盛り上がっていようと、望まれる成果は出さないと。
だから仕事なの。
どんな状態でも一定の結果を出すから、給与がもらえるんだよね。
当たり前の話でしょ。
今月は気合が入ったから給与が多かった、とか。
今月は落ち込んでいたから給与が少なかった、とかないでしょ。
与えられた仕事できちっと成果を出す。
そのためにどうやるのかを真剣に考える。
これが大切だと思うよ。