ウェディングプランナーの仕事は、これから結婚するカップルに結婚式の提案をする仕事。
「新郎新婦を幸せにする」という魅力にあふれていて、非常に人気が高い職業のひとつです。
また、華やかなイメージのある仕事なので、ウェディングプランナーを未経験で目指す方も多いようです。
そこでこの記事では、ウェディングプランナーの仕事や給与、未経験で転職するにはどうすればいいのかを紹介しています。
ウェディングプランナーを目指す方の参考になれば嬉しいです。
ウェディングプランナーとは
ウェディングプランナーは、結婚を考えているカップルに挙式の提案をし、一生に一度の大切な結婚式をサポート、プロデュースすることが仕事です。
主な職場はホテルや結婚式場、ウェディングをプロデュースする会社になります。
どの職場で働くとしても、結婚式をサポート、プロデュースすると言う意味では仕事内容に大きな差はありません。
なお、職業名は「ウェディングプランナー」だけでなく「ブライダルプランナー」「ブライダルコーディネーター」「ウェディングプロデューサー」と呼ばれることもあります。
ウェディングプランナーの仕事
ウエディングプランナーの仕事は、結婚式の提案とサポート・プロデュースになりますが、その流れは次の3つに分けることができます。
提案・営業
ウェディングプランナーを目指す方は、「結婚式をプロデュース」することに憧れをいただく方がほとんどです。
ただし結婚式をプロデュースするには、お客様を自分で獲得しないといけません。
そのために大切なのが営業と提案です。
基本的に自ら営業に出かけることは少なく、式場の見学に来たカップルに提案することがほとんど。
どんな挙式を上げたいのかなど、お客様の「予算」や「理想」「こだわり」を細かくヒアリングし、魅力的なプランを提案しなければいけません。
プランを考え、提案することは、お客様の幸せに結びつくため、すごく面白く、やりがいのある仕事。
その反面、式場によっては顧客の獲得ノルマもあるので、ウェディングプランナーとして一番つらい仕事になることも。
どうすればお客様に喜んでもらえるのか、と言う視点を持ち、いかに要望を引き出せるかが、営業や提案を成功させるポイントになります。
事前準備
挙式を行うことが決まったら、お客さんの要望に沿って「日程」や「予算」「式の詳細(進行・料理・ドレスなど)」を細かく決めていきます。
この事前準備は「式をプロデュースしている」という実感があり、大変ですがとてもやりがいのある仕事です。
何しろウェディングプランナーの準備次第で、お客様の一生に一度の挙式内容が決まってしまうことになりますから。
もちろん、より良い結婚式を行うために、ウェディングプランナーからお客さんへ提案を行うこともあります。
お客さんと何度も何度も打ち合わせを行い、司会者や照明、音響、余興の委託、料理の手配、新婦のドレスやヘアメイクなどを決めていきます。
結婚式当日
何度も打ち合わせを行い、もれなく準備を行ったとしても結婚式が終わるまでがウェディングプランナーの仕事です。
当日は、手配したものが揃っているかを確認し、進行に応じて各スタッフに指示を出していきます。
何か一つでも問題が起これば式が台無しになってしまうだけに、レイアウトや司会者、進行状況、BGM、お色直しなど、様々なことに気を配らないといけません。
万が一問題が起きたとしても、すぐ対応できるように会場の脇で目を配るのもウェディングプランナーの大切な仕事です。
無事結婚式を終え、新郎新婦に「ありがとう」と言われたとき、この仕事の面白みと喜び、そして魅力のすべてを感じることが出来るはずです。
ウェディングプランナーの給与
ウェディングプランナーの平均年収は250万円~450万円だといわれています。
お客様に心から感謝されるやりがいのある仕事からなのか、ウェディングプランナーとして働く人は、給与よりもやりがいを重視する傾向があるようです。
実際にインターネットで求人を検索してみると、都市部では25万円からの求人が多く、地方に行くと18万円からの求人が多くなります。
試用期間は最長6ヶ月で、その期間は契約社員の扱いになり、その後正社員登用としている求人も多いですね。
試用期間を契約社員にするのは、適性がなければ解雇される、ということ。
ある意味厳しい職種だとも言えます。
ウェディングプランナーの休日
ウェディングプランナーの休日は、シフト制の完全週休二日が多いようです。
ただ、お客様との打ち合わせや挙式の日程などがありますから、自分の思うとおりに休むことは難しそうですね。
年末年始や夏季休暇もありますが、挙式日程を中心に考えて休むことが一般的なようです。
仕事柄最優先はお客様の都合になりますから、ときには休日返上で働かざるを得ないことも多いようです。
ウェディングプランナーのつらいところ
ウィディングプランナーは、一生に一度の結婚式をプロデュースすることが仕事。
それだけに、つらいことも沢山あります。
上でも書きましたが、お客様にとって結婚式は一生に一度のもの。
なので、どんな些細なミスも許されません。
手配ミス・金銭のミス・段取りのミスが許されないのはもちろん、一緒に働くスタッフのミスも許されないのです。
1つでもミスが発生すると、後日新郎新婦からクレームとして、連絡が来ることもあります。
ときには裁判沙汰になることもあるほどです。
さらに顧客獲得数と言うノルマを達成しなければいけませんし、新郎新婦に予定を合わせるため、休みにくいのも特徴です。
とても華やかに見えるウェディングプランナーですが、実際はクレームと隣り合わせの、緊張感の高い仕事なのです。
ウェディングプランナーになるには
ウェディングプランナーになるのに、資格や学歴を求められることはありません。
ですが、希望する方が多いので、必然的に経験者や専門学校で知識を身につけた方が有利になります。
ウェディングプランナーとしての知識を身につけるには、専門学校や大学に行って学ぶほかに養成学校や夜学へ通ったり、通信教育を受けたりする方法もあります。
またホテルやブライダルコーディネートを行う会社に就職して、ウェディングプランナーの仕事に関わりながら、知識を身に着けて行く方もいます。
ウェディングプランナーの資格
ウェディングプランナーにはいくつかの民間資格があります。
資格が必要な職種ではありませんが、取得しておくと就職や転職で優位になるはずです。
ブライダルプランナー検定1級、2級
全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)の認定資格で、日本オフィスが主催しています。
この検定は実務経験のない方や、経験年数が2年未満の方を対象としている、初心者向けの資格です。
受験資格がないため、ウェディングプランナーを目指す多くの方が受験しています。
ブライダルプランナー検定1級に合格すると、「アシスタント・ブライダルプランナー」の試験を受検することができます。
参考:ブラダルプランナー検定
アシスタント・ブライダル・コーディネーター検定(ABC検定)
実技はなく、実務知識の理解力が試される試験のため、専門学校生が多く受検する資格です
合格すると「BIAブライダル・コーディネーター」の資格を受検することができます。
BIAブライダル・コーディネーター
ブライダルの仕事をするうえで必要な実務知識や具体的な接客技術を問われるため、ブライダル業界への就職を目指す学生や社会人向けの検定になります。
他にも「ウエディングスビューティフルジャパン認定資格」や「IWPAJapan認定ウエディング資格」などがあります。
資格を保有していることを求める求人は少ないため、「知識がある裏付け」として取得、あるいはさらなるスキルアップを目指して取得するのが良いですね。
未経験でウェディングプランナーに転職できる?
ウェディングプランナーの求人をいくつか検索してみましたが、未経験者でも応募可の求人がとても多くあります。
ただ、「未経験可」の求人は応募出来るだけのことが多く、どうしても経験者有利になってしまうことは否めません。
とは言え、未経験だから絶対に無理というわけではなく、根気よく応募し続ければいつかは採用される可能性があります。
そのためにも、資格の勉強をして知識を身に着けることも大切です。
ウェディングプランナーは提案営業と同じような仕事のため、コミュニケーション能力が必ず求められます。
それだけに、積極的で明るく素直な性格、さらにやる気のある方は、企業から好まれるはずです。
憧れだけでは採用されない
未経験でもウェディングプランナーに転職することはできます。
ですが、華やかな仕事に憧れているだけの方は、まず採用されません。
ウェディングプランナーの仕事は、お客様にとって一生に一度の舞台をプロデュースすること。
それだけに責任が重く、失敗は絶対に許されません。
また挙式の準備から終了まで、常に気を張っていないといけないため、体力的にも大変な仕事です。
なので、「この仕事をやってみたい」「関わってみたい」と言う気持ちだけでは、まず採用されません。
実際の仕事内容をしっかりと調べ、本当に自分にできるかどうかを考えてください。
それでも目指すのであれば、ウェディングプランナーに結びつくスキルや経験、働きたいという熱意をしっかりと伝えることが大切です。