しばしば楽な仕事に上げられることもある警備員。
未経験者でも警備員には転職しやすいと言われ、逆に警備員から他の仕事へは転職しにくいと言われています。
さて、実際のところ警備員の仕事とはどんな内容なのでしょう。この記事では、警備員の仕事内容と転職について書いています。
警備員の仕事内容
警備員と一言で言っても、様々な種類があります。まずは警備員の種類から見ていきます。
施設警備(1号警備)
テーマパークやショッピングセンターなどの人が集まる場所や、住宅やビルなどを警備する仕事です。
一般的によく見かける警備員がこの1号警備で、ネット上で「楽な仕事」として言われる警備員も1号警備のことが多いです。
交通誘導警備、雑踏警備(2号警備)
工事現場などで交通整理をしている警備員のことです。雑踏警備はお祭りやイベントなどで局地的に人が集まる場所での誘導業務を指します。
輸送警備(3号警備)
主な仕事は現金輸送車の警備になります。ほかにも有価証券や貴金属、核燃料や骨董品など襲われるリスクが高いものを警備します。
警戒の4原則「止めるな」「乗せるな」「離れるな」「窓を開けるな」をみても、危険と隣り合わせであることが分かります。
身辺警備(4号警備)
通称ボディーガードです。依頼者に付き添って身辺警護を行います。
警備員の給与
警備員の給与は一般的に低いと言われています。
アルバイトの時給は900円~1100円くらいが相場で、正社員の場合だと年収300万円~400万円になるようです。
ただ、従業員数が100人未満の企業では、平均年収233万円とかなり低くなっています。
参考:厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」
未経験から転職できるのか
警備員は求人数も比較的多く、未経験者を歓迎してくれる職場もあります。
誰でも採用されると言うわけではありませんが、比較的採用されやすい職種ではあります。
警備員の仕事は、施設や駐車場など警備するものを利用する人や依頼人を守ることが最優先になります。
そのため、何よりも大切な資質は「責任感」や「使命感」です。
「楽な仕事」だと言われることもある警備員ですが、「楽をする」ために警備員を選ぶことはおすすめできません。
警備員の検定資格
警備員になるのに経験や資格は必要ありませんが、警備員を対象とした検定資格は多くあります。
国家資格(名前クリックで外部ページに移動します)
警備業務検定の種類
- 施設警備検定
- 空港保安警備検定
- 交通誘導警備検定
- 雑踏警備検定
- 貴重品運搬検定
- 核燃料運搬警備検定
検定の名前をみると何を対象とした警備なのかすぐにわかりますよね。
法律によって有資格者を配置する基準が決められているので、資格を持っていると就職や転職で非常に有利になります。
警備員からの転職が厳しいと言われる理由
警備員の転職は、同じ警備の業界内やタクシー運転手、ビル管理などが多いようです。
警備員からの転職が厳しいと言われる理由に「スキルが身につきにくい」ことがあげられます。
仕事が「警備」なので、商品を勧めたり売ったりする営業スキルは必要ありませんし、接客スキルも身につきません。
また、経理や総務などの事務処理を行うこともないでしょう。
施設警備だと「コミュニケーション能力も必要ない」と言われるほどです。
つまり、仕事内容が特化されているために他の職種への応用をきかせにくい職業だと考えられ、異業種への転職が厳しくなっているのでしょう。
実際警備から異業種への転職を成功させた方は、在職中に希望する業界や資格の勉強をしていたという話を聞きます。
警備から異業種への転職を考えるのなら、必要とされるスキルなどを研究し努力することが大切です。
最後に
警備は未経験者でも比較的転職しやすい職場です。
そして、仕事が「楽」だと言う話もあります。その代わりに年収が安いと割り切っている方もいるようです。
ですが、責任感と使命感をもって仕事に取組み、検定資格を取得しながらキャリアアップしていけば年収500万円を超えることも不可能ではないのです。
警備員に転職するのなら、せっかくですから上を目指してみてはいかがでしょうか。