
小売業は外食産業や介護職と並ぶ「ブラックな業界」だと言われています。
入社後数年は店舗で勤務することが当たり前。1日中立ちっぱなしで開店から閉店までいることが普通という生活を送ることになります。
さらに入社後数年で店長になる方も大勢いるのですが、ほとんどが「名ばかり管理職」として残業代が付かないようです。
この記事では、スーパーの仕事内容や現状について紹介していきます。
スーパーの仕事内容
スーパーがブラックな業界だとしても、日常生活を送るうえでなくてはならない存在なのは確かですよね。
ではスーパーの仕事はどんなものがあるのでしょうか。
レジ
清算を行うレジスターを扱う仕事です。
主な仕事は清算業務(購入品の入力・金銭の授受・レシート発行・クレジット処理)、ポイントカードの処理、入出金額の確認などです。
レジはお店の顔と言われるほど、お客様と接する頻度の多い場所でもあります。
当然挨拶や笑顔、言葉使いといった接客マナーが重要になってきます。
またお客様と接する頻度が高いため、店に対するクレームを受けやすい仕事でもあります。
最近は人手不足が深刻化しているため、セルフレジを設置するお店も増えてきました。
無人店舗のテストも始まっているため、近い将来レジを人の手で行うことはなくなるかもしれません。
鮮魚・精肉・青果・総菜・グロサリー・日配
扱う商品が違うだけで、各部門の仕事内容はほぼ同じです。
商品の仕入れ・加工・パック・陳列・補充・売り場作り・試食販売・計画立案・接客・清掃などが主な業務となります。
グロサリーとは一般加工食品・お菓子・日用雑貨など、日配は加工された商品(豆腐・卵・パン・練り製品・漬物類・牛乳類など)を指します。
鮮魚・精肉・青果・総菜は、店舗内で加工しないといけません。
これらに配属されると、包丁などを使って食材を切り分けたり、重さに応じて値付けを行ったりという作業が発生します。
また鮮魚・精肉・青果・総菜の売り場変更は滅多に行われませんが、グロサリーの売り場は頻繁に変更されます。
上記以外に商品管理(発注・在庫管理・賞味期限チェックなど)、パート・アルバイトの教育、棚卸しなども行います。
社員の比率
スーパーにおける社員の比率はおよそ25%程度だと言われています。つまり、パート・アルバイトが従業員の75%を占めているということです。
性別で見ると正社員は男性の割合が多く、パートはほぼ女性だけ、アルバイトは半々といったところが多いようです。
つまりスーパーの店舗勤務はほぼバートの女性で占められています。
そのためお店での勤務年数は社員よりもパートが長く、「お局様」と呼ばれる方がいる職場もあります。
面白いものでパートで働く女性も「女性比率の高い職場」だということを自覚していて、スーパーを「女の職場」と感じている方が多いようです。
女性比率が高いとどうしても人間関係が複雑になるため、従業員との接し方が難しい職場でもあります。
スーパーから転職したくなる理由
さてなぜスーパーで働くと転職したくなるのか、その理由を説明していきます。
多くのスーパーが人手不足
スーパーの仕事がきつくなる最も大きな原因は、人手不足です。
なぜスーパーが人手不足になるかというと、スーパーでは土日祝日の営業と、早朝勤務(AM6時頃に搬入や品出しがある)があるからです。
そもそもスーパーの営業は、パート・アルバイトといった非正規で成り立っています。
1つの店舗で社員は2、3人。残りはパート・アルバイトということも普通にあり得るのです。
パート・アルバイトの中心は、主婦や学生になります。
主婦や学生にとって土日祝日の出勤や、早朝勤務は対応するのが難しいのです。
とうぜん忙しい時間ほど人を集めるのが難しくなります。そしてその穴は社員が埋めるしかありません。
その結果人手不足となり、1日15時間勤務や休みなしといったきつい労働環境が発生します。
人間関係がきつい
地元のスーパーの人間関係は、主婦の噂話で地域全体に広まります。冗談じゃなくて本当に広まります。
ぼくも近所に数件あるスーパーの、人間関係の話はよく耳にします。あそこはお局がいて人が定着しないとか、あそこのスーパーはどうだとかね。
上で書きましたが店舗従業員のほとんどが主婦パート、つまり女性です。女性は細かくグループを作るんですよね。しかもお局が幅を利かせているので派閥やいじめも起きやすいと言うのがあります。
この女性独自の人間関係を男性社員がコントロールするのはほぼ不可能です。首を突っ込むと働きにくくなるだけ。
さらに言うと、パートさんたちの仕事の不満は社員が聞くことになります。言い方を変えると社員はパート・アルバイトの敵(?)のようなものなのです。
店の外にまで人間関係の話が広がるほどですから、本当に大変だと思います。
給与が安い
入社する企業にもよりますが…。
数年で店長にされ残業代が付かなくなったり、サービス残業が多かったりと給与面での待遇が悪いスーパーも存在します。
人手不足で長時間働かされ、その上残業が付かないとなれば辞めたくもなりますよ。
将来性がない
スーパーの店舗勤務はある意味誰でも出来る仕事です。考えてもみてください、正社員がいなくても運営することが出来ますし、無人店舗も最近は出てきていますよね。
必ずしも「正社員」を置かないといけない職場ではないのです。
逆に言えば、スーパーで正社員として働いていてもキャリアが育たないとも言えますし、将来性が無いとも言えます。
店舗勤務ほど辞めたくなる
スーパーから転職したくなるのは、主にお店で働いている社員です。
本社勤務は土日祝日休みが多く、残業もそれほどありません。
なのでお店で働きながら「いつかは本社勤務になりたい」と、考えている社員も大勢います。
ですが本社勤務は人数が限られているので、ほとんどの人は希望がかないません。
そのためお店で働いている社員ほど、辞めたいと思うようです。
まとめ
スーパーから転職したくなるのは、人手不足で仕事がきつい上にキャリアが育たず将来性が無いからです。
「接客」と言う意味でキャリアを積めるかもしれませんが、店舗と言う来客を待つスタイルで有形商材を販売、しかも「食品」という「生活必需品」を販売すると言う意味では、高度な接客スキルを身に着けるのは難しいでしょう。
もし本気で転職を考えるのなら、転職エージェントに相談することをおすすめします。
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