勤め始めて3ヶ月、半年たつと仕事を辞めたいと思う人が多くなります。
3の倍数で退職者が増えるというのは、よく聞く話です。
実は一番辞める人が多いのは入社して3ヶ月です。
丁度試用期間が終わって仕事の内容が変化する時期なので、変化に馴染めず辞めてしまいます。
次が6か月。
仕事の変化についていこうと必死になって頑張ったけれど、ある時プツンと何かが切れたように辞めたくなる時期です。
- 仕事ができない
- 周りに気を使い過ぎている
- 自分に合っていない気がする
- 職場に上手くなじめない
など、理由が具体的になってきます。
こうなると選択肢は辞めるか続けるかの2つしかありません。
転職市場での評価を考えると、3年は働くことが理想です。
ですが今は変化が早く、3年も我慢すれば環境がガラッと変わってしまう可能性があります。
なので短期間での転職を繰り返さないのなら、半年で仕事を辞めてもかまいません。
しかし3ヶ月、あるいは半年で仕事を辞めてしまうと、次の仕事探しに少なからず影響が出ることは、覚悟しておくべきです。
この記事では、入社半年以内で仕事を辞める前に考えてほしいこと。
半年で辞めた場合、その後の生活がどうなるのかについて、ぼくの実体験を交えて紹介しています。
Contents
入社半年は最低限の仕事ができればいい
新卒や20代の転職であれば、入社半年後は最低限の仕事ができれば問題ありません。
30代の中途採用であれば「即戦力」を求められますが、20代はポテンシャル採用が多いので、必要以上の成果を求められることは少ないはずです。
とはいうものの、人一倍責任感の強い方は、仕事ができない自分に不甲斐なさを感じて、半年で退職を考えることがあります。
入社して半年であれば、会社もじっくり育てようと考えていることが多いので、「自分に責任を感じて」退職する必要はないんですけどね。
もし本当に仕事ができず、役に立たない人材であれば、会社は容赦なく辞めさせようとします。
ストレートに退職を勧告することさえあります。
なので退職するよう勧められていないのなら、今後の成長を見守ってくれていると考えてください。
仕事を続けた場合のメリット・デメリットを考える
今の仕事を続けた場合のメリットとデメリットを考えることも大切です。
例えば、管理職に空きがなく同僚も大勢いる。
努力しても出世する見込みは少なそうだ、と思うのなら転職を考えるべきでしょう。
管理職や上司の給与が、あまり高くない場合も転職を考えるべきです。
また会社に対する不満が10個を超えている場合も、転職した方がいいでしょう。
ですが勤め続けることで、資格の受験資格が得られる。
業界特有のスキルが身につけられる。
管理職になれる可能性があるのなら、勤め続ける価値はあります。
仕事を続けた場合のメリットとデメリットを、よく考えることが大切です。
半年で仕事を辞める影響を理解する
半年で仕事を辞めるデメリットは、「すぐに辞める人」だと思われることです。
また納得のいく退職理由を用意しないと、面接を通りにくくなります。
この傾向は短期間の転職を繰り返すほど顕著になり、3回繰り返すと転職先はほぼなくなると言われています。
ですが半年での退職が一度だけであれば、それほど心配する必要はありません。
ただし「すぐに辞める人」だと思われていることは間違いないので、納得のいく退職理由を用意し、その印象を覆す必要があります。
収入が無くなると妥協しやすくなる
仕事を辞めると収入がゼロになるため、貯金で生活しないといけません。
ぼくは3ヶ月で仕事を辞めたことがあります。
当時は貯金があったため何とか生活できましたが、毎月数十万円貯金が減っていく様子を見るのは、恐怖でしかありません。
そして最後にはその恐怖に耐えられなくなり、どこでもいいからと転職し、失敗しました。
雇用保険に1年以上加入していると、失業したときに給付金を受け取ることができます。
ですが半年で退職する場合は、「1年以上の加入」という条件を満たすことができません。
給与もありませんから、急いで仕事を探すか、アルバイトをするしかなくなります。
当然気持ちに余裕もないので、転職に失敗しやすくなります。
再就職について
短期間で仕事を辞めると、次の仕事を探すのが大変になります。
大変になる理由は「書類選考に通らない」ことと、「面接官が納得する退職理由が必要になる」ことです。
本当はやってはいけないのですが、ぼくは短期間で退職した会社を履歴書に書きませんでした。
書くと書類選考で落とされるので、わざと抜いたのです。
とある方から「3ヶ月は職歴にならない」と言われたことが切っ掛けでした。
(期間が短い職歴を外すことは、様々な意見がありますので、真似をするときは自己責任でお願いします。)
また面接で、退職理由を説明することも難しくなります。
3ヶ月や半年の退職は、面接で「なぜ辞めたのか」と言う厳しい突っ込みを受けることが多いのです。
なので事前に退職理由を用意しておく必要があります。
とにかく短期間で仕事を辞めると、次の仕事を見つけるまでが大変です。
退職理由の考え方
退職理由には居つくかのパターンがあります。
――労働条件にウソがあって退職した場合
この場合は退職理由を隠す必要はありません。
何があったのかを正直に伝えてください。
ただし「状況を変える努力はしたのか」と言う質問を受ける場合があります。
もし質問されたときのために、解答を用意しておくことが大切です。
――長時間労働が原因で退職した場合
「残業が嫌だ」と伝わらないように、言い回しに注意してください。
「日中はだらだらと仕事を進め、残業時間も無駄話が多い環境だった」「みなし残業時間を超えたのに、残業代が支払われなかった」など、辞めざるを得ない環境だったことを伝えましょう。
――職場に馴染めず退職した場合
ハラスメントがあった場合は、正直に話しても問題ありません。
「意見を言える環境がなかった」「常に怒鳴り声の聞こえる職場だった」など、雰囲気の悪さを伝えましょう。
――仕事が原因で退職した場合
「入社したが自分には合わない仕事だった」「つまらなくてやる気が起きなかった」
仕事が理由で退職した場合は、理解してもらうことが難しくなります。
「将来成長した自分がイメージできなかった」「挑戦できる環境で働きたい」などを伝えるようにし、「なぜ、前職では出来なかったのか」を説明しましょう。
ただし、話に一貫性がないと「ウソをついている」と思われるので、おかしなところがない様に、何度も読み返すことが大切です。
辞めるまえに仕事を探す
ぼくの経験から考えても、仕事を辞める前に次の仕事を見つけておくことはとても大切です。
先ほども書いたように、短期間で辞めると書類審査で落ちることが増えてきますので、想像以上に時間がかかります。
時間がかかることで、必ず「生活費」の問題が出てきます。
生活費が足りなくなって「どこでもいい」と妥協して就職先を決めてしまっては、同じことを繰り返すことになりかねません。
毎月の収入があるだけでも気分的に楽になるものなのです。
半年で仕事を辞めるデメリットを考えると、在職中に転職活動をするべきです。
転職エージェントを利用する
ハローワークを利用する場合、退職する日がある程度決まっていないと職業紹介をしてもらえません。
あるいは転職サイトだけで転職活動を行うと、自分で面接の段取りを取らないといけませんから、管理や日程調整が難しくなります。
そういったわずらわしい面接の段取りや、スケジュール管理を転職エージェントは代わりに行ってくれます。
つまり転職エージェントに相談して進める方が、効率がいいのです。
転職エージェントがサポートしてくれるのは、主に次の6つ。
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接のセッティング
- 給与交渉
無料で転職に関わるほぼ全てのことをサポートしてくれます。
転職を考えているのなら、必ず利用するべきサービスです。
オススメの転職エージェント
◆doda
国内規模No.2の転職エージェントです。
案件数・決定数共に業界最大手の『リクルートエージェント』に匹敵する優良エージェントです。
面接対策や職務経歴書などの転職対策で、圧倒的に高い評価を得ています。
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国内最大手の総合転職エージェントです。
担当者によって差があると言われますが、利用者からの評価はとても高く、幅広い多くのユーザーから支持されています。
業界や役職に関係なく、転職活動では必ず利用するべきエージェントです。
最後に
もし入社半年以内で転職するのなら、次の会社では長く勤めるつもりで行ってください。
なぜならいまだに多くの会社は「転職回数」「在職期間」「退職理由」を重視して、転職者を選んでいます。
何度も短期間での転職を繰り返すと、最後には転職できる仕事が限られてしまいます。
それこそ、辞めたいと思いながら毎日働かないといけなくなる、かもしれないのです。
そうならないためにも、短期間での退職は1回だけにして、次は長く勤められる会社を探しましょう。