部署異動・人事異動の理由は社員の希望?それとも会社の都合?

部署異動・人事異動の理由

新卒で配属された部署が、自分の希望とは違っていた。
長く働くうちに違う仕事を経験したくなった。

色々な理由で部署を異動したいと考える社会人は多いはず。
会社によっては人事考課とあわせて、部署異動の希望を集めることもあります。

ですが部署異動の希望を出したとしても、必ず希望通りに異動できるとは限りません。

部署の異動希望は通るのか

部署の異動希望をしても、通ることはほとんどありません。
会社によって違いはありますが、まず通らないと思った方がいいでしょう。

部署異動の希望が通りにくい理由には、概ね次の4つがあります。

  • 希望する部署に空きがない
  • 他に適性の高い仕事がある
  • 希望した部署の適性がない
  • 年代・人数のバランスが崩れる

一番分かりやすい理由が、希望する部署に空きがないことです。
飽きがなければ異動させられませんから、諦めるしかありません。

また会社は仕事の効率を良くすることを考えています。
異動を希望する部署の仕事に適性がないと判断されれば、何度希望しても異動することはありません。

つまり部署異動の希望が通るかどうかは、社員一人ひとりの適性と部署ごとのバランスで決まるのです。
会社全体のバランスをみて異動を判断しますから、個人が部署異動を希望しても通りにくくなります。

会社が部署異動・人事異動を命じる理由

会社が部署異動や人事異動を命じる理由は、全体のバランスをとるためだけではありません。

優秀な社員は将来の役員として育てるために、部署異動を命じられるケースもあります。
また会社に不利益を与えた社員には、左遷や懲罰などペナルティとして部署を異動することもあるでしょう。
他にも、仕事に適性がないと判断された社員も、部署を異動させることで解決するそうです。
さらに事業拡大や新規部署の立ち上げなど、業務方針に沿った部署異動あります。

ひとことで部署異動と言っても、会社が部署異動を命じるのには、これだけ多くの理由が考えられるのです。

部署異動・人事異動の理由は聞くことができる

もし自分がなぜ部署を異動するのか気になったときは、異動の理由を上司に確認してください。
ほとんどの場合、上司が異動の理由を教えてくれます。

成長を願っているのか、左遷なのか、それとも適性がなかったのか。

部署異動の理由を聞くことで、自分を見つめ直すきっかけにもなるはずです。
あまりにも納得がいかない理由の場合は、退職を考えることもできます。

なぜ自分が異動しなければいけないのか、気になるときは上司に理由を聞くことができます。

部署異動・人事異動は拒否できるのか

納得のいかない部署異動を命じられたとき、断ることはできるのでしょうか。

日本では、会社が社員を解雇することはとても難しくなっています。
その分会社は強い人事権を持っているため、部署異動や人事異動は原則として拒否できません。

また就業規則に「配置転換や転勤を命ずることがある」と書かれていれば、異動を拒否すると「懲罰」の対象になります。
異動を断ったから即解雇…と、なることはまずありませんが、部署異動や人事異動は拒否できないと考えた方が無難です。

ただし転勤を伴う異動の場合は、やむを得ない事情があれば考慮してもらうことができます。

やむを得ない事情とは

部署異動や人事異動に従えないほどの、やむを得ない事情は「家庭の都合」です。

例えば親の介護が必要な場合。
24時間体制で介護を行っているとすれば、転勤を伴う異動は困難です。

あるいは看護が必要な病気の家族がいる場合も、介護と同様に考えることができます。

本人が病気やけがで長期の通院が必要な場合も、転勤を伴う異動を先送りしてもらえる可能性があります。
試験を間近に控えた子供がいる場合も、子供にかかる負担を考えれば、転勤を伴う異動を先送りしてもらう理由になるでしょう。

ただし異動を先送りする場合は、落ち着いたら再度、異動指示が出るかもしれません。

部署の異動希望を通すには

部署の異動希望を通すのはかなり大変です。
それでも本人に強い意欲があり、会社の利益に貢献してもらえると判断されれば、希望通り異動できるケースがあります。

部署の異動希望を通すポイントは、「会社の利益に貢献できる」ことです。
書き方はある意味転職の志望動機と似ています。

  • 積み上げた経験
  • 新たにチャレンジしたい仕事
  • その仕事で生かせるスキル

この3点を異動したいという熱意と共に伝えましょう。

前向きに取り組もうとする社員はとても大切な財産です。
また社員の意欲を削ぐことは、会社にとっても好ましくありません。

上の3点を熱意と共に伝えれば、部署の異動希望が通る可能性は十分にあります。

間違っても「上司が嫌い」とか、「仕事がつまらない」などの、愚痴のような理由で異動を希望してはいけません。

後ろ向きの異動希望は破滅へとつながる

上司に「この仕事が面白くない」という理由で異動希望を出したところ、望まない部署異動をした社員がいます。
しかも上司に異動を希望した途端、とんとん拍子で話がまとまり、1カ月経たないうちに異動していきました。

本人は「そんな異動はしたくない」と言っていましたが、「仕事が面白くない」と言ってしまった以上、同じ部署に居続けることもできません。
上司は「本人が面白くないというなら仕方がない」と、泣く泣く異動を認めたと言っていましたが…。

くれぐれも部署異動を希望するときは、今いる部署への不満を伝えないようにしてください。
もし不満を伝えてしまうと、望まない異動指示が出るかもしれません。

最後に

部署異動・人事異動の理由について紹介しました。

部署の異動希望を提出しても、希望が通ることはほとんどありません。
なぜなら部署異動は、会社全体のことを考えて、決められているからです。

ですが前向きな理由で会社に貢献したいことを伝えれば、部署の異動希望を優先して考えてもらうことはできます。
会社の利益を考えてみても、前向きに仕事に取り組む社員は、とても大切な財産だからです。

ただし、後ろ向きな理由で異動を希望すると、望まない異動を指示されるきっかけになることがあります。
くれぐれも不満や文句を、異動を希望する理由にしないようにしてください。




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