新人教育の心構えと教え方のコツ

新人教育

「人材が定着しない」と感じたときに、力を入れるべきなのは新人教育です。
なぜなら新入社員が退職する理由の上位にある、「仕事が合わない」「人間関係の問題」は、新人教育である程度解決ができるからです。

とはいえ実際に新人教育を任されると、その難しさに頭を悩ませることが多いもの。
そこでこの記事では、新人を教育するときの心構えと、教え方のコツを紹介します。

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新人教育は難しくて当たり前

新人教育は難しくて当たり前です。

何しろ自分の子供でさえ、思ったように育てることはできないのですから。
ましてや赤の他人である新人の教育が、思っている通りに行くわけがありません。

思い通りに教育できないのは、異なる価値観を持っている人に、自分の価値観を押し付けようとするから。
つまり「スタート地点ですでに間違っている」わけです。

基本となる考え方が間違っているのですから、新人教育が難しいと感じるのは当たり前ですよね。

新人教育の心構え

新人教育の心構えとして一番大切なことは、自分とは考え方や感じ方など、価値観が異なる人として認めること、です。

「当たり前のことだ」と思うかもしれません。
ですが価値観が異なる人だと認めることが、意外なほど出来ないのです。

例えば仕事の覚え方も人によって異なるもの。
1・2…と順番に覚える人もいれば、10・9…と逆の順番で覚える人もいますし、5から覚えていく人もいます。

職場の人間関係でも、親密であるべきだと考える人と、ドライに割り切るべきだと考える人がいますよね。
人事評価の方法でも、成果で評価してほしい人と、プロセスも見てほしい人に分かれるものです。

そもそも「仕事」に対する考え方も、人によって大きく異なります。
お金を稼ぐ手段だと考える人もいれば、自分を成長させるモノだと考える方もいるでしょう。

そんな価値観の異なる人に、自分の価値観を押し付けるような接し方をすれば、コミュニケーションがうまく取れなくなります。
コミュニケーションに壁ができれば、教育がうまく行くはずがありません。

新人教育の心構えとして大切なことは、自分とは価値観の違う人として認めること、です。

教え方のコツ

人に何かを教えるとき、全員に通用する魔法のような方法はありません。
なぜなら人は皆、価値観が違うからです。

もし教え方のコツがあるとすれば、相手に共感し、相手からも共感されるようにすること。
相手の共感を得られれば、仕事に取り組む姿勢ややる気が見違えるほど変わります。

共感の重要性

共感は「あなたの気持ちが分かります」と、伝えることではありません。
新人に「この人なら分かってくれる」「この人になら話せる」と、思ってもらうことです。

とても難しいことですが、共感を得ることで円滑なコミュニケーションを取れるようになります。
すると仕事の覚えも早くなり、やる気に満ちてくるのです。

共感を得るために大切なことは、新人に対して正しく興味を持つこと。

話を聞くときは体を相手の方に向けて、相槌を打ちながら体全体で聞く。
気が付いたことはその場でフィードバックをする。

この2つを繰り返すことで、新人に「分かってくれている」と思ってもらえます。

フィードバックは即実行

新人へのフィードバックは「気が付いたとき」「その場で」「事実を」「具体的に」伝えることが大切です。
そしてフィードバックには、「失敗を指摘する」だけではなく、「良い変化を褒める」ことも含まれます。

むしろ「良い変化を褒める」ことの方が、失敗を指摘するより何倍も重要です。

なぜならミスを見つけることは簡単で、良い変化を見つけることは難しいから。
そして良い変化を見つけるには、相手に正しく興味を持っていないと出来ないからです。

ほかの人が気が付かないような、ちょっとした良い変化を「気が利くね」「ありがとう」と褒められたら、うれしいですよね。
ましてや教育する立場にある方に褒められたら、もっと頑張ろうと思えるものです。

フィードバックは「気が付いたとき」「その場で」「事実を」「具体的に」伝えることが大切。
そして「良い変化を褒める」ようにすると、共感を得やすくなります。

叱るのは褒めるよりも難しい

褒めることより難しいのが、ミスや失敗を指摘して「叱る」ことです。

当たり前ですが「何やってんだ!」と、頭ごなしに怒鳴るのは最悪な方法。
これでは新人は恐怖で委縮するか、反発するしかできなくなります。

叱るときのポイントは、「なぜそうしたのか」を話してもらうこと。

ミスや失敗をされると叱りたくなりますが、失敗した側にも言い分はあります。
「なぜそうしたのか」を聞くだけで、相手の態度が大きく変わるものです。

その上で「似たようなことが他でも起こるかもしれない。どうすれば防げるだろうか」と、相談してください。

ただし、上から目線や指摘するような言い方はNG。
あくまでも「改善するために意見を聞かせてほしい」、という姿勢で話をすることが大切です。

叱ることは褒めるよりも難しいもの。
間違っても頭ごなしに怒鳴ったりはしないでください。

最後に

新人教育の心構えで大切なことは、「価値観の違いを理解すること」。
そして教育のコツは、お互いに共感できる関係を目指すことです。

この記事がこれから新人を教育する方の、参考になれば幸いです。




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