仕事で多いミスには、アテンションミス(うっかりミス)とケアレスミス(不注意によるミス)の2種類。
どちらのミスにも共通している点は、注意力が不足しているか、集中力が欠けていることです。
これだけ聞くと「仕事に集中すればミスは無くなる」と思いますよね。
たしかに常に仕事に集中できるのならミスは無くなります。
ですが「仕事に集中する」ことが非常に難しいのです。
ではどうすればミスをなくすことができるのか。
答えは簡単です。
絶対にミスをするという前提で、仕事を進めればいいだけです。
ということで、この記事ではミスを防ぐための方法を紹介しています。
ミスが多いことを理由に仕事を辞める前に、ザっとでも読んでいただければ幸いです。
仕事に集中することは難しい
仕事に集中することは、思っている以上に難しいものです。
なぜなら人は「不安」や「心配」を感じること、興味のあることに注意力を奪われやすいから。
例えば仕事中でも、自分のスマホの着信音が鳴ると、無性にスマホをいじりたくなりませんか。
また「注意されるのが怖い」「失敗したらどうしよう」とか、不安や心配を感じることもあるはずです。
人によっては、休日の過ごし方やお昼ご飯のこと、夕飯の買い物などが気になる方もいます。
つまり仕事に集中しようと思っても、ちょっとしたきっかけで別のことに注意力が奪われてしまうのです。
ミスをする前提で対策する
アテンションミスやケアレスミスは、誰でも起こす可能性があります。
はっきり言いますが、人が作業をする限り、ミスをなくすことは不可能です。
なので、ミスをなくすには、「絶対にミスはある」という前提で考えないといけません。
そのための具体的な方法が「ToDoリスト」と「チェックリスト」を使うこと。
そして仕事の指示はメモを取り、その場で間違いがないか確認することです。
ToDoリストの利点
ToDoリストは別名「やることリスト」。
ToDoリストの利点は、やるべきことの可視化とやり忘れの防止、進捗状況の確認ができることです。
仕事の指示を受けるたびにToDoリストへ書き込めば、やり忘れを防ぐことができます。
つまり、他の仕事の心配をしなくて済むようになるのです。
また1日の作業量も明確になるため、時間の心配をする必要もなくなります。
さらに過度な仕事は、理由を明確にして断ることができます。
ToDoリストを作成すると心配事が減るため、結果として1つの仕事に集中でき、ミスを減らす効果があるのです。
チェックリストの利点
チェックリストは、アテンションミスやケアレスミスを防ぐために、絶大な効果を持っています。
仕事は終わったときに、モレやミスがないか必ず見直しをしますよね。
その見直しする内容を、あらかじめチェックリストとして作っておけばいいのです。
チェックリストに照らし合わせながら仕事の見直しを行えば、ほとんどのミスを防ぐことができます。
もし何かミスをしてしまったら、チェック項目を増やせばいいのです。
「チェックリストは恥ずかしい」と、思う方もいるようですが、ミスを繰り返す方がよっぽど恥ずかしいことです。
チェックリストは一度パソコンで作ってしまえば、それ以降は印刷するだけで使えます。
しかもミスを防げるのですから、使わない方が損だと言えるでしょう。
指示のメモと確認
仕事の指示を受けるときに大切なことは、メモを取ることと、その場で指示内容を確認することです。
仕事の指示を口頭で受けてしまうと、指示モレや聞き間違いなどのミスが起こります。
このミスを防ぐためにメモを取り、そしてその場で確認を行うのです。
確認することで、上司も指示で不足している内容や、言い間違いなどに気が付くことができます。
メモを取って確認するだけで、仕事の指示に対するミスは激減するのです。
言った言わないの言い争いもなくなりますから、仕事の指示は確実にメモを取り、その場で確認しましょう。
ミスが多いで仕事を辞めると苦労する
ミスはToDoリストやチェックリストなどを使うことで、かなりの量を防ぐことができます。
逆に言えば、ミスが多い人はきちんとした対策が取れていない、ともいえるのです。
つまりミスが多いから仕事辞めるということは、ミスに対して対策が取れない人だと、公言しているようなもの。
そんな状態では、新しい仕事に就いたとしても、ミスで苦労することになります。
ミスが多い人は得てして「この仕事はミスが多いから向いていない」、と考えるようです。
たしかに仕事の向き不向きはあります。
ですが仕事の向き不向きとミスの量を、一緒のものとして考えるのは間違いです。
ミスをしたときに大切なことは、きちんと対策を取り、同じミスを繰り返さないようにすること。
ミスが多いことを理由にして仕事を辞めると、後々苦労することになりますよ。