もう少しお金を稼ぎたい!
そう思っているサラリーマンは大勢います。
ですがサラリーマンが副業を行うには、「会社の副業禁止規定」が大きな障害として立ちはだかります。
また「本業に影響が出ない」ことや、「時間に余裕がない」ことも考えないといけません。
そこでこの記事では、サラリーマンが副業を始める前に知っておいてほしいことをまとめています。
Contents
副業は大きく分けると2種類
まず副業は大きく2種類に分けることができます。
1つはお金を「給与」として受け取る場合。
パート・アルバイト・社員など、副業先と雇用契約を結んでいれば、稼いだお金は「給与」として受け取るようになります。
もう1つはお金を「報酬」として受け取る場合。
副業先と雇用契約を結んでいなければ、稼いだお金を「報酬」として受け取ります。
あるいは自分で事業を起こして収入を得た場合も、「報酬」として考えることができます。
サラリーマン向きの副業は「報酬」を受け取るタイプ
「給与」と「報酬」で副業を分けた場合、サラリーマンに向いているのは「報酬」を受け取るタイプの副業です。
なぜサラリーマンは「報酬」を受け取るタイプの副業が向いているのか。
それは本業と副業の両方で「給与」を受け取ると、様々な問題が起こりやすくなるからです。
「給与」を受け取る副業で起こる問題
副業先から給与を受け取ると起こる問題は、かなりたくさんあります。
副業が会社にばれる
「給与」を受け取る副業は、ほぼ確実に会社にばれます。
なぜなら副業が「給与収入」の場合は特別徴収になるので、(勤務先)に総額での税金(住民税)が通知されるからです。
参考までに住民税の納付方法は、自分で支払いをする「普通徴収」と、給与から天引きされる「特別徴収」があります。
副業の確定申告を行うときに、住民税の納付方法が選べるのですが、給与収入は基本的に特別徴収しか選べません。
そして住民税の通知は会社に送られますから、金額で副業を行っていることがばれてしまいます。
「労働時間」の問題
労働時間は「本業で働いた時間+副業で働いた時間」で計算され、週40時間を超えた分には割増賃金を支払う必要があります。
例えば1日本業8時間、副業4時間で週5日働いた場合、労働時間は60時間になりますよね。
そして週40時間を超えた20時間分の割増賃金は、本業か副業のどちらかが支払わないといけません。
もし本業が割増賃金を負担することになれば、会社にいない時間の割増賃金を支払うことになります。
言い方は悪いのですが、働いていない分の割増賃金なんて、払いたくありませんよね。
もっと言えば隠れて副業を行っている場合、副業先が知らないうちに労働基準法に違反している可能性も出てきます。
(※違う雇用主に雇われている場合は労働時間を合算する必要はない。という考え方もあります。)
「社会保険料」の問題
社会保険料は本業の会社が半分負担してくれています。
ですがもし副業先でも社会保険の加入要件を満たすと、社会保険料は本業と副業の会社で案分して支払うようになります。
案分すれば会社の負担は軽くなる気がしますが、金額によっては負担が増えることも…。
「労働時間」の問題と同じように、別の職場で働いている分を負担するのは、面白くないものです。
さらに雇用保険や社会保険にどちらの会社で加入するか、といった問題も発生します。
また社会保険の加入要件を満たすことで、間違いなく副業が会社にばれるでしょう。
もし隠れて副業を行っている場合は、知らないうちに社会保険料の未納が発生するかもしれません。
「労災」の問題
働く側として一番厄介なのが、「労災」の問題です。
通常労災で休業した場合は、支払われていた賃金に基づいて給付される金額が計算されます。
ただ本業と副業のダブルワークを行っていた場合は、労災にあった職場の賃金しか、計算に反映されないのです。
つまり本業で20万円、副業で5万円の給与をもらっている方が、副業で労作にあった場合は、5万円を基準として給付金額が計算されます。
本業の20万円は反映されないのです。
これ、かなりきつい問題ですよね。
疲労の問題
ぼくもアルバイトで副業を行った経験がありますが、はっきり言って肉体的にも精神的にもかなりつらい。
休日限定でアルバイトを行ったとしても、休みなしで働くことになるので、かなり疲れます。
ましてや早朝や深夜にアルバイトを行い、昼間は本業で働くとなると、その疲労はかなりのものになるのです。
しかも疲労がたまってくると、本業に支障が出るだけではなく、副業にも支障が出始めます。
時間が決まっているアルバイトで稼ぐのは、かなりの体力が必要だと思ってください。
まとめ
副業先と雇用契約を結び、給与を受け取る(パート・アルバイト・社員など)副業は、はっきり言ってデメリットのほうが多くなります。
なので本業の会社が副業を認めていないのであれば、行うべきではありません。
サラリーマンに向いている「報酬」を受け取る副業の種類
副業をやりたいサラリーマンにおすすめなのは、「報酬」を受け取るタイプの副業です。
例えば…
- 自分でホームページやブログを運営し、アフィリエイト広告を貼って収入を得る。
- クラウドワークスで単発の仕事をいくつもこなす
- アンケートモニターとしてアンケートに答える
- タイムチケットに登録して、自分の時間を販売する
- ココナラ(coconara)でスキルや特技を販売する
- サグーワークスなどに登録して、ネット向けの記事を書く
- 輸入ビジネスを行う
- PIXTAで写真を販売する
- スマホアプリを開発する
- シェアビジネスを始める
- ドロップシッピングで商品を販売する
- 情報商材を作って販売する。あるいはブログなどで他人の情報商材を売る
- YouTubeに動画をあげて、再生回数に応じた広告収入を得る
- 本を書いてKindleで販売する
- 自分で作ったサイト売却して収入を得る
- 株式投資や債券の購入、FXなどで稼ぐ
- 週末だけ起業する
…などがあります。
確実に稼ぐならクラウドソーシング
空き時間を使って確実に稼ぐなら、クラウドワークスやザグーワークスなどを利用して、単発の仕事をこなすのがおすすめ。
ブログやホームページの記事作成を行うサイトもたくさんありますから、単発の仕事を探すのはすごく簡単です。
ネックになるのは単価が安いことでしょうか。
とはいえ、空き時間で確実に稼ぐことができるのは、副業として魅力的ですよね。
アフィリエイトは時間がかかる
ぼくはブログアフィリエイトで、月60万円稼いだことがあります。
その経験で感じることは、アフィリエイトで稼ぐにはかなり時間がかかるということ。
とくに初めてアフィリエイトをやる方は、少なく見ても数か月、いや普通に半年か下手とすると1年以上かかるケースもあります。
ただ、一度稼げるようになると継続して稼げるのが、アフィリエイトのいいところ。
もしアフィリエイトを始めるのなら、時間がかかるものだと理解した上で、楽しみながらじっくり取り組んでください。
投資にはリスクがあることを忘れずに
投資はうまくいけば大きく稼ぐことができますが、失敗すれば大きな損失を出してしまいます。
また、稼ぐには知識だけではなく、スキルも必要です。
最近は初期費用が安く済むようになり、投資を始めるハードルがすごく低くなりました。
が、「短い期間で簡単に稼ぎたい」と、大きな夢だけ見て始めるのは危険です。
最低でも5冊以上の本を読み、投資のリスクをきちんと理解してから始めるようにしてください。
転売は違法行為にならないよう注意
ネットビジネス初心者にお勧めされることが多い「転売」。
確かに商品を仕入れて売るだけなので、仕入れの知識があれば、思っている以上に稼ぐことができます。
ただし、転売はグレーゾーンが多く、下手をすると違法になる危険性があるのも事実。
ぼくは転売自体好きではないのでやったことはありませんが、もし始めるのなら、どこからがグレーゾーンで、何をすると違法になるのか、しっかり調べてから始めます。
転売を始めてみようという方は、違法行為にならないよう十分な下調べを行ってください。
週末起業はお金をかけ過ぎない
週末起業を考えるのなら、できるだけお金をかけずに始めることを考えてください。
初めからお金をかけすぎると、失敗したときのダメージが大きすぎるからです。
なるべく少ない資金で、小さく始めることが週末起業のポイント。
仕事がうまくいきだしてから、少しずつ大きくしていけば、無理なく続けることができます。
とりあえずやってみる
副業を始めるときの、最大のポイントは「とりあえずやってみる」こと。
いろいろ注意点を書きましたが、実際のところは自分でやってみないとわかりませんよね。
なので「面白そうだ」と思うことを見つけたら、とりあえずやってみてください。
やってみれば、自分が向いているかどうか、稼げるかどうかを経験として学ぶことができます。
ただし、最初から副業に大金を注ぎ込むのは絶対にやめること。
週末起業と同じで、大金を注ぎ込んで失敗したら、悔やんでも悔やみきれなくなります。
無理のない範囲で面白そうなことをとりあえずやってみる。
いろいろとやってみるうちに、自分に向いている副業を見つけることができますよ。
最後に
サラリーマンが副業を始める前に知っておいてほしいことを紹介しました。
最近は副業が流行っている…というか、「副業しようぜ!」という雰囲気が高まっていて、興味を持つ方が増えています。
とはいえ副業を禁止している企業が多いのも事実。
なので副業を始める前に、ぜひこの記事を読んで、基本的なことを知っておいてください。