
さて今回は、迷う人に転職はお勧めしないよ、っていう話です。
ま、あれです。
転職で迷うのは、当たり前といえば当たり前。
家族に反対される、とか。
同僚に止められる、とか。
今の仕事を辞めるべきだろうか、とか。
失敗したらどうしよう、とかね。
とにかくまぁ、転職で迷う理由はたくさんあるわけです。
仮にほかの会社から内定をもらっても、まだ迷いますよね。
この会社に決めていいのか、とか。
もっといい会社があるんじゃないか、とかね。
ぶっちゃけ「ここに決めた!」と、サクッと決められる人のほうが珍しい。
そのくらい、迷う人のほうが多いんです。
ただ、これだけは言えます。
もし迷うなら、転職しないほうがいい。
なぜなら、必ず後で後悔するから。
なぜ迷うと後悔するのか
どちらを選択するかで迷う人は、後で必ず後悔すると断言できます。
なぜなら、こういった人は最良の選択をすることが大切だと、思い込んでいるからです。
でね。
ざっくばらんに話をすると、転職するとかしないとか。
今の会社に残るとか残らないとか。
ものすごく重要な選択のような気がしますよね。
でもね。
実際は、どっちを選んでも大して変わらないんですよ。
どっちを選んでも大して変わらない
仕事を変えるんだから、どっちを選んでも変わらない、ということはないだろ?
そういわれそうですが…。
ぶっちゃけ変わりません。
なぜなら、迷う人はどちらを選んでも、同じように後悔するから。
転職しないことを選べば、辛いことや嫌なことがあったときに「転職しておけばよかった」と思うでしょ?
転職したらしたで、何か気に入らないことがあれば「前の会社を辞めなきゃよかった」って思うんですよ。
ほら、どっちを選んでも同じでしょ?
迷う人は、どっちを選んでも結局後悔するんですよね。
選択の後でどう行動するかが大切
迷ったときに大切なのは、どっちを選ぶかってことじゃないんです。
選んだ後にどう行動するかってことが、ものすごく大切。
このことに気が付いていない人が、すごく多いんですよ。
転職する!
そう決めたなら、転職先の会社で思いっきり頑張ればいい。
辛いこととがあっても、「自分で選んだ道だから」と覚悟を決めた、踏ん張ればいい。
そうやって頑張ることで道は開けるし。
覚悟を決めて行動することで、満足のいく結果が得られる。
そういうものだと思うわけです。
これは、会社に残ると決めた場合も同じ。
自分でその道を選んだんだから、失敗したーとか考えてちゃダメ。
大切なのは何を選ぶかじゃなくて、選んだ後にどう行動するか。
ここを分かっていない人は、何を選んだって後悔するんです。
だから、迷う人には転職を勧めたくないんですよね。
転職で問題が解決するか考える
とはいえ、転職するべきかどうか、迷う気持ちもわかります。
なので、転職するかどうかの判断基準を紹介しますね。
転職で迷ったら、考えることはたった1つ。
今の仕事で感じている不満や問題が、転職で解決できるかどうかだけです。
もし解決できるなら、転職しましょう。
もし解決できないなら、転職はやめましょう。
この基準なら、単純で分かりやすいと思いませんか?
本当に給与は増えるのか
給与に不満があるからやめたい!
そう思うなら、転職で給与が増えるかどうかを確認しましょう。
といっても、単純に金額を比べても意味がないですよ。
なぜなら給与には、いろいろな要素が絡んでくるから。
例えば転勤(全国・世界各地)を受け入れないと、昇進・昇給がない会社があります。
中小零細企業だと、そもそも定期昇給さえない会社もあるのです。
あとは、会社が支給してくれるものも大切な要素。
例えば制服が支給かどうかで、支出が結構変わりますよね。
家賃とか予防接種とか、いろいろな補助金を出してくれる会社もあります。
そういった補助も含めて考えないとダメなんです。
金額だけなら給与が増えたけど、もろもろの補助を考えたら逆に下がった!
こういう人、意外と多いんですよ。
総支給額は増えるのか
補助金などを見ても手取りが増えるのか
定期昇給やボーナスはあるのか
給与に不満があるなら、この辺をちゃんと調べましょう。
で、確実に増えることが分かってから、転職するべきです。
仕事は面白くなるのか
仕事が面白くない
そう感じている方は、まず冷静になりましょう。
で、転職したら本当に仕事が面白くなるのかを、じっくり考えてください。
なぜなら「希望の職に転職すれば仕事が面白くなる!」と、妄信的に思い込んでいる方が意外と多いからです。
残念ですが、転職すれば仕事が面白くなると言うのは、幻でしかありません。
今の仕事が面白くない
これはわかります。
ですが、転職先の仕事が面白いかどうかなんてわからないでしょう?
なのになぜ、転職すれば仕事が面白くなると思うんですか?
ちょっと嫌な言い方をすると…。
仕事が面白いかどうかって、全力で取り組んだかどうか、だと思うわけです。
あとは、結果が出たかどうか。
周りが認めてくれたかどうか、ですね。
でね。
この辺は、仕事を変えても変わらないわけですよ。
どういう意味かって?
つまり、仕事を変えてもやることは同じ。
与えられた仕事に全力で取り組んで、結果を出すしかないんです。
これができないと、どんな仕事についても面白くないんです。
中途半端に働いても、仕事が面白くなることはないんですよ。
だから、仕事が面白くないって理由で転職してもあまり意味がない。
それこそ、自分がどうあるべきかで決まることですから。
多分、「面白くない!」で転職しても、後悔するだけでしょうね。
転職すれば評価されるのか
評価に不満を感じている。
だから転職したい。
これ、仕事の不満でもよく聞くんですが…。
ぶっちゃけ、他人の評価に不満を感じても意味がないんですよ。
なぜなら評価は、他人の目であなたをみたもの。
自分の目で見たものじゃないから。
で、評価されていない! って感じるのは、自己評価と他己評価に差があるからなんです。
言い方を変えると、自分では「こんなに頑張った!」と思っているのに、他人からは「全然頑張っていない」と言われているようなもの。
それに対して、「俺の考えと違う! おかしい!」と言っているようなものなんです。
あほらしくないですか?
これ、転職すれば解決するんですか?
絶対にしませんよ。
他人の目線を自分に合わせろとか、子供ですか…。
自己評価と他己評価は違って当たり前。
むしろ、自己評価より他己評価は低くなるものです。
なので、あなたが「評価されていない」と感じていても、周りから見れば適正な評価だった。
と言うのはよくある話なんですよ。
それに、今の会社で評価されないのに、転職先で評価されるわけがありません。
そんな状態のまま転職しても、絶対に後悔します。
転職を決める前に、なんで評価されないのか、上司に聞いてみてください。
それから転職するかどうか考えたほうが、いいと思いますよ。
人間関係は良好になるのか
人間関係に悩んでいるのなら、転職はある意味最良の選択肢です。
なぜなら、転職すれば良くも悪くも、人間関係が完全にリセットされるから。
例えばセクハラやパワハラで悩んでいる場合。
迷うことはありません。
さっさと転職して、人間関係をやり直しましょう。
とはいえ、これだけは覚えておいてほしい。
どの職場にも、似たような人が必ずいるってことを。
私も営業時代、パワハラ全開の上司がいました。
ちなみにこの上司、モラハラで訴えられていましたね…。
で、購買に転職してからも、やっぱりパワハラ全開の上司がいます。
つまりまぁ、どの職場にもいるんですよ。
こういう、時代に合わない変な奴って。
だから、ちょっと反りが合わないとか。
意見が衝突したとか。
どうでもいいことを理由に転職するのはやめましょう。
はっきり言ってもったいないです。
どの職場に行っても似たような人はいます。
人間関係でもめることも、よくある話です。
居心地が良くて皆いい人で天国みたい!
そう思える職場はまずありません。
もしあったとしたら、そこはたぶん天国です。
もし、少し努力して改善出来るなら、仕事を辞める前に努力してみましょう。
やめるのはそれからでも、遅くないと思いますよ。
キャリアアップ出来るのか
転職でキャリアアップを求める人、結構いますよね。
ただ、ひとつ言いたいのは「転職=キャリアアップ」じゃないよ、ってこと。
どちらかというと「キャリアアップ≠転職」ですね。
ちなみにあなたは、キャリアアップをどういうものだと思っていますか?
スキルアップすること?
専門知識を身に着けること?
経歴を高めること?
私は、キャリアアップは「稼ぐ力」を身に着けること、だと思っています。
スキルアップしても稼げる金額が下がったら意味ないですよね?
専門知識を身に着けても経歴を高めても、給与が下がったら…。
やっぱり意味ないと思いませんか?
つまり、どういう目標があって、どんな知識や技術を身につけて、どう成長したいのか。
そして成長した結果、今よりも稼げるようになれるかどうかが、めちゃくちゃ大切なんです。
ここを抑えないと、転職しても意味がないんですよ。
言い方を変えれば、キャリアプランをしっかりと立てる。
ってことなんですけどね。
本当にその転職でキャリアアップできるのか。
よく考えてみてください。
最後に
迷う人には転職をおすすめしません。
むしろ、転職しないことをおすすめします。
理由は簡単。
迷う人は最良の選択をすることが大切だと思っているからです。
ですが、本当に大切なのは、転職した後にどう行動するかです。
転職する!
そう決めたのなら、転職先で思いっきり頑張ればいい。
転職しない!
そう決めたのなら、今の会社で頑張ればいい。
それだけの話です。
全力で頑張れる人は、どんな選択をしても後悔しません。
でも、最良の選択をすることが大切だと思ってい人は、どんな選択をしても後悔するんです。
だから、迷う人は転職しないほうがいい。
なぜなら、どんな選択をしても必ず後悔するから。
本当に大切なのは、選択した後にどう行動するか。
後悔したくないから、できるだけよい選択をしたい。
そう思っているなら、転職はおすすめしません。