
複数の社員が同時に辞めてもいいのか。
違法性はないのか。
そんな疑問に答えます。
実は社員が3人揃って仕事を辞めました。
なんでも上司に差別されている気がしたそうです。
そこで気になったこと!
それは、
複数の社員が同時に退職してもいいのか、
ということ。
辞めた社員は部署が違ったので、影響はほとんどありません。
ですがもし、この3人が同じ部署だったとしたら…。
大きな影響が出る可能性もあるわけです。
ということでこの記事は、
社員が同時に辞めることに問題がある?ない?
について考えていきます。
偶然退職が重なったのなら問題なし
労働者は民法627条で退職の自由が保障されています。
そのため会社は、退職したい社員を止められません。
つまり、同じ日に複数の社員が辞めてもいい。
たまたま退職日が同じだったのなら、何の問題もないのです。
会社はお願いするしかない
複数の社員が同時に辞める場合。
会社は退職日をずらしてもらうように、お願いするしかありません。
本当に揃って辞めないといけないのか。
新しい社員を採用するまで猶予を貰えないか。
そうお願いするしかないんです。
やめる社員それぞれに、理由があります。
なのでたまたま同日退社になっただけなら…。
止められないわけです。
それほど退職の自由は、強い権利なんですね。
会社はお願いするしかないわけですから。
違法性が指摘されるケースもある
とはいっても、同時退職がダメなケースもあります。
例えば、事前に計画されていた場合。
上司のことが嫌い。
だから一斉に辞めて困らせてやろう。
そんな理由で同辞退職すれば、営業妨害で訴えられます。
損害に対する損賠賠償。
営業妨害を理由に懲戒解雇。
そして退職金の没収。
このくらいは当たり前です。
ほかにも。
退職者が全員が同業他社へ転職した場合。
これも違法性が疑われます。
まとめると、こういうこと。
- 同時退職を計画したか
- 同じ会社に転職しないか
- 全員で会社を立ち上げないか
- 退職で会社に損害はないか
もし違法性があると判断されれば、次のような処罰を受けます。
- 損害賠償請求
- 懲戒解雇処分
- 退職金の減額
ついでに言うと…
みんなで同じ会社に転職したら。
確実に転職先が損害賠償請求されますね。
「お前が主導したんだろ?」
という意味です。
つまり、同日退職が複数いる。
そして、同じ会社へ転職する。
となれば、違法じゃないの?
と、思われるってことです。
退職のルールに従えば問題はない
いろいろ言いました。
が、ふつうは、退職のルールに従えば問題ありません。
たまたま退職が重なっただけ。
たまたま同じ会社にいくだけ。
これで解決します。
大勢が同日に退職しても、会社は止められません。
問題になるのは、困らせてやろうと考えたとき。
計画を立て、大勢を巻き込み…。
営業が難しくなるほどダメージを与える。
これ、明らかに違法です。
違法というか、犯罪です。
犯罪というか、最低ですね。
もし、今の会社が嫌いでも、困らせるために退職しちゃいけません。
ちゃんとルールに沿って退職しましょう。
退職は自分勝手だ!
そういう人もいます。
ここまでくるとおかしな人なんですが・・・。
実際にいるから困るんですよね。
そういう人を黙らせるには…➣会社を辞めるのは自分勝手だって!?