毎日のようにネガティブな考えを聞いているとどうやら感染するようです。
仕事でお世話になっている先輩がいますが、最近やる気が全く感じられなくなりました。
話をしてもため息交じりに「やる気がしない」と言うことばかり言っています。
数ヶ月前まではそんなことはなく、熱心に仕事に取り組み、問題点は改善していこうとすごく意欲的に取り組んでいました。
その働き方は参考になることも多くすごく刺激的だったのですが。
出る杭は打たれ、やる気がなくなった
ある事件が起こりました。
詳しくは書きませんが出る杭だった先輩は、それが気に入らない人たちに叩かれたのです。
結果として先輩の働き方は完全に否定されました。
もちろん否定する人ばかりではなく認めている人もいるのですが、否定する人の声があまりにも大きく、一つの波のように押し寄せてきました。
その波は一瞬ですべてを流すようなものではなく、時間をかけてゆっくりと流れてきました。
こうなると便乗して文句を言いだす人がいますよね。
その流れにのれ!みたいな。
だんだんと否定する人の声が、時間をかけてさらに大きくなり、最後には完全に否定されることになったのです。
頑張っていただけにショックが大きかったのでしょう。
先輩の仕事に対するやる気が感じられなくなってしまいました。
今までは一生懸命働いていました。
常に新しいことに取り組み、知識が不足する部分は専門家に聞きにいく。
すごく意欲的に活動されていたんです。
でも今では毎日定時ぴったりに退社して趣味に没頭。
仕事は最低限の事しかやっていないようです。
話をすると以前は今取り組んでいる仕事の事や進め方、情報を集める方法などなど前向きな話題が多く、僕も頑張ろう! と思ったのですが。
今は仕事の愚痴、文句しか言わなくなりました。
側いるとネガティブは感染する
完全に否定されたから仕方が無い部分もありますし、いつかまた前向きになってくれるだろうと思いながら仕事の愚痴や文句を聞いていました。
すると話を聞いているだけの僕の中にも変化が。
だんだんとやる気が無くなっていくのです。
どんなに頑張っても無駄。
会社は認めてくれない。
必要なことだけやればいい。
目の前で否定されていく様子を見ていたからかもしれませんが、毎日毎日同じことを聞いていると、だんだん「あれ?そうなのかな?」と、思えてきます。
自分の意志の弱さもあると思いますが、ある程度信頼していた人なので、その言葉に影響を受けやすいのかもしれません。
逆を考えれば励まし続ければ先輩も「また頑張ろう」と思ってくれるのかもしれませんが、一度大きく否定され傷ついてしまうと、もう一度頑張ろうと思うにはかなり時間がかかると思います。
ネガティブに働いてしまった考え方をポジティブにするにはどうすればいいのか。
毎日のように聞かされるネガティブな考え方と、どうつきあっていけばいいのか。
先輩の周りにいた人たちもだんだんと会社の愚痴や悪口を言うようになってきました。その色に染まるように会社の雰囲気も暗くなってきています。
ネガティブは感染する。
これは本当です。
感染が始まると振り払うのが難しく、一度感染するとすべての事が上手くいかなくなるようです。
上手くいかないのはあいつのせい、頑張っても無駄、やれることだけやっておけばいい。そんな雰囲気が広がっていきます。
楽ですよね。誰かのせいにしていればいいのですから。
ポジティブな考えは伝染しにくい。
きっと常に前向きでいることは、気力や体力が必要だからでしょう。
「そんなこと言ったって、頑張っても無駄だった。」
そんな思いがどこかにあるから、ポジティブにはなれないのかもしれません。
先輩に起こった出来事は、ポジティブだった人をネガティブにしてしまいました。そしてそのネガティブな考え方は周りにいる人に伝染しつつあります。
本当は自分がネガティブになっていることを認め、それからなぜ否定されたのかを考え、理由を見つけ出し、次はどうすればいいのか考え、自分と向き合ってくれれば、ネガティブなことを言う必要も無くなるはず。
何か問題が起こるとき理由は普段の自分の行動や言動にあることが多いですし、ほとんどが人間関係のもつれに落ち着きます。
その原因と向きあい解決していかないとずっとネガティブなままです。
ただそんな理屈は先輩には何の関係もないこと。
周りの人から「もっと自分と向き合わないと」と言ったところで、うるさいだけでしょう。
距離を置くのが一番の対策
あまりにも愚痴がひどいようなら少し距離を置くことも考えています。
ネガティブが伝染していく様子を見ていましたし、だんだんと僕も染まりつつあるのが分かるので、そばに行くのがちょっと怖くなってきました。