「そんなことないよ」
この言葉は魔法のような一言です。
「そんなことないよ」の一言で、人間関係が円満になりますし、皆と仲良くなれます。
ですが「そんなことないよ」と言われるのを期待されると、かなりウザいですよ。
「そんなことありませんよ」を期待する先輩
先輩「俺さ、体育会系だから融通が気ないところがあるんだよね」
僕「そうなんですか~。」
先輩「そうなんだよ。ってお前さ、そこはそんなことありませんよって言うべきじゃね?融通が利かないとか俺バカみたいじゃん。」
僕「あはははは。」
先輩「まぁいいけどさ。でも俺っていつも周りに気を使ってるだろ?だから疲れるんだよ。後輩の気持ちとかも常に考えてるしな。」
僕「そんなことありませんよ」
先輩「だよな~。おいこら!お前俺をばかにしてるだろ?」
僕「まさか。そんなことありませんよって言えっていうから。」
融通が利かないって本人が言っているから肯定したのに、否定しろと言われる。
じゃぁ否定してやろうかと思い、「そんなことありませんよ」と否定したら肯定しろと言う。
そもそもなんで否定してほしいことを口にするの??
察しろと。
そういうこと?
こんな「そんなことないよ」って、否定されることを望んで話をする人、周りにいませんか?
「私バカだから」っていうから、「そうなんだ」と答えると怒る。
「最近食べ過ぎて太っちゃって」っていうから、「そうなんだ」と答えるとなぜか怒る。
「俺短気だから」っていうから、「そうなんだ」っていうとやっぱり怒る。
「そんなことないよ」を期待されるとマジでウザい。
なぜ「そんなことないよ」と否定してほしいのか
なぜわざわざ否定されることを前提にして話をするのか?
あなたが「私はこうなんです」と言えば、僕はそうなんだねと思う。
当たり前の事じゃないですか?
なのに「否定しろ」と言われる。
「そんなことないよ」と言えと言う。
「そんなことないよ。あなたはこんな素晴らしいところがあるじゃないか!」と、言ってほしいんでしょうね、きっと。
まったくもって意味がわからない! わけじゃなくて、なんとなく雰囲気で「そんなことないよって言ってほしいんだろうなぁ」と言うのは分かっている。
マジで、わかりすぎるぐらい分かる。
でも言わない!
意地が悪いとかそうい言うことじゃないんです。
「もっと認めて、もっと認めて。」という、そんな心の声が聞こえてくるから、「否定してほしいなら最初から言うな!」と思ってしまうんです。
A「私太ってるから」
B「えーそんなことないよ」
A「そう?でも昨日食べすぎちゃって」
B「いいな、いっぱい食べてその体系なんだ」
A「でもめっちゃ脂肪ついてるよ。お腹とかやばいし」
B「そんなことないじゃん。すごくスタイルいいよ!」
こういう会話をすると人間関係がうまく行きます。
つまり、おだててほしいんだよね! 慰めてほしいんだよね! 否定してほしいってそういうことだよね!
はっきり言ってウザいね!!
「そんなことないよ」を狙って話をしている
きっと「そんなことないよ」を期待する人は、自分のことを悪く言うと、相手が「そんなことないよ」と言ってくれるのが分かっているんでしょう。
だから、わざわざ自分を悪く言う。
認めてほしいから、ほめてほしいから、かまってほしいから。
そんな心が透けて見えます。
「そんなことないよ」
この一言であなたは救われるかもしれない。
けど、僕はなんか嘘をついたような後ろめたさが残る。
なぜか。
相手は、自分が分かっている欠点を言っているように感じるから。
それを否定すると、嘘になりますよね?
ちょっと太った人が「最近太っちゃって」と言うことが多いですよね。
「そんなことないよ」と言えば確かに相手は喜びます。
そして「そうだね」と言えば、怒りますよね。
「そんなことないよ」は使い方を間違えなければ、すごく人間関係が良くなる魔法の言葉です。
相手が否定しほしいと思っていることを否定して認めてあげる。
これ絶対喜びますよ。
最後に
わざわざ否定しなきゃいけないことを話すな!
そう思いませんか?
歌が下手な人が「俺歌下手でさ~」って言ったら「そんなことないよ」って答えろ?
いやいやいやいやいやいやいやいやいや
「そうだね!」って言おうよ!
自分で言っておいて認めたら機嫌が悪くなるとか、意味がわからん。
なら最初から言わなければいい。
ただ、これだけは分かります。
相手が自分の欠点を「私○○でさ~」と言ったら、否定しないと嫌われます。
否定してほしい事を話すのは、自分に自信のない人が多い気がしますけどね。
これも似たような話かな?→「嫌なものは嫌!嫌いなものは嫌い!それを大人げないと言うかはっきりしていると言うか」
ちなみに上司にはっきりモノを言うと、こういうことになります→「言いたいことは言った方が良い。上司に歯向かってもなかなか首にはならない」