仕事のミスで辞めたいときに考えてほしいこと

「仕事でミスをした。もう辞めたい」

会社に入社したての新人のころも、中堅と呼ばれる年齢になってからも、仕事でミスをすることはあります。

ミスが続いたことで会社に迷惑をかけてしまい、「もう本当に嫌だ」とか「死にたい」とか、思い詰めてしまうこともありました。

取引先の人と話をしていても、「実は失敗してしまって、損害が数千万円で・・・。あーあ、始末書書かなきゃ」なんて話を聞くこともあります。

「組み付ける部品の品番を間違えました。申し訳ありません。全部作り直しになります。」
「見積りの桁を一ケタ間違えました。」
「明日の納期なのですが、今日一日で作れませんか? いえ、手配するのをすっかり忘れていて・・・。」
「材質を間違えました。申し訳ありません。納品が1カ月遅れます。」

自分や他人のミスを思い出してみても、洒落にならないレベルのミスが沢山あるものです。

つまり、ミスをしているのはぼくだけじゃないし、あなただけでもない。
だから「ミスをしたから辞めたい!」なんて思わないでください。

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失敗したから辞めるのですか?

ミスした人皆が会社を辞めるかと言えば、そんなことはありません。
会社にミスを戒めるための始末書や懲戒処分があることが、ミスで辞める人が少ない証拠です。

ミスするたびに仕事を辞めていたら、成長することはできませんよね。
会社としても、ミスで人が辞めるたびに代わりの人を採用する、なんてことはとてもできません。

それに仕事でミスをしても、ほとんどの場合誰かが助けてくれます。

足りない部品の手配や日程の調整、ミスした個所の修正など。
きちんとした上司であれば、一緒に客先へお詫びに行ってくれることもあります。

ミスで迷惑をこうむっているのに、助けてくれる人が大勢いるのです。
それなのに辞めたいと思うのは、なぜでしょうか。

きっと「ミスをしたから」辞めたいわけじゃありませんよね。
「ミスをした自分が嫌」だから、辞めたいんじゃありませんか?

ミスをして辞めたくなる理由

ミスをしてやめたくなるのは、プライドが許さないから。
つまり自尊心が傷つくことが嫌だから、辞めたくなるんですよね。

  • 仕事でミスをした自分が許せない
  • 周りに助けられている自分が許せない
  • ミスしないように上手く対策がとれない自分が許せない

程度の差はあるとしても、誰でもミスをすることはあります。
ミスをしたらきちんと謝り、同じミスを起さないように対応すれば、色々言われることは滅多にありません。

もし後々まで影口などを言われるのなら、態度が悪いとか、ミスの対応が出来ていないからでしょう。

となれば「次はミスをしない!」と強く思いきちんと働けば、会社に居づらくなることも無いはず。
それでも辞めたいと思うのは、自尊心が傷つくのが嫌だからです。

反省したら対策を立てることが大切

仕事を辞める前に、まずミスをしてしまったことを反省しましょう。
そして、同じミスを繰り返さないために対策を考えます。

うだうだと悩み反省し続けるのは、意味のないことです。
何日もミスを引きずって反省し続ける姿は、周りから見ていても相当うざい。

一度しっかりと反省したら、次はミスをなくすために対策を立ててください。

「なぜ?なぜ?なぜ?」で理由を突き止める

失敗した原因を「なぜ?」を繰り返して掘り下げるのが「なぜなぜ分析」です。
トヨタ生産方式の代表的な手法でもあります。

やり方は簡単。

まずミスの内容を提示します。
次にミスが起こった要因を提示します(これが1回目の「なぜ」です)
このときの要因は1つとは限りません。
ミスとつながりのある要因であれば、全て書き出すようにしてください。

そして書き出した要因ごとに、それが発生した要因を提示します(これが2回目の「なぜ」です)
1回目と同様に、要因が1つとは限りません。
1回目の要因とつながりがあれば、全て書き出すようにしてください。

これを5回繰り返すことで、ミスが起こった本当の原因にたどり着くことができます。

ポイントは「これを言ったら怒られる」とか「これじゃバカみたいだ」など、変なプライドや自尊心は捨てること。
事実を事実のまま書きださないと、何の意味もありません。

理由が分かったら対策を考える

なぜなぜ分析で原因にたどり着いたら、ミス繰り返さないための対策を立てます。
良い対策が思いつかない場合は、上司に相談すると良いでしょう。

対策としては次のようなものがあります。

  • 2人以上で対応する
  • チェックリストを作って、作業後にチェックを入れる
  • メモをきちんと取る
  • 作業後、上司に報告をする

ミスが起こる原因は本当に些細なことです。
当然対策も基本的なことが多くなってきます。

なので「こんな基本的な対策は恥ずかしい」なんて思わないでくださいね。

「恥ずかしい」と思うような対策ほど、効果が高いこともよくある話です。

「なぜなぜ分析」と「対策」がまとまったら、必ず上司に報告してチェックをお願いしてください。

理由が分からない時は、作業をリスト化する

ミスの原因がどうしても分からない時は、ミスをした作業の手順を、行った順番で全て書き出しましょう。
そして上司に作業手順に間違いがないか、確認を依頼してください。

覚えていたつもりの作業でも、何かが抜けていることはよくあります。
また慣れてくると、必要な作業を省いたりしてしまうものです。

作業を順番に書き出して確認することで、もれや間違いを見つけることができます。

見つかったもれや間違いは、「なぜなぜ分析」でなぜもれていたのか、何故間違っていたのかを追求します。
そして対策を考えて、上司に報告することを繰り返し、ミスが起こらない体制を作ってください。

ミスの原因が上司・先輩の指示にある場合

ミスをした原因が自分ではなく、上司や先輩にある場合は対応が少し変わってきます。
例えば次のようなケース。

  • 手順をきちんと教えてくれない
  • 質問をしてもはぐらかされる
  • 人によって言うことが違う

この場合、仕事を進めるための知識が不足しているため、作業に手を付けると間違いなく失敗します。
本来ならミスが起こったのは、「きちんと教えなかった上司(先輩)の責任」ですが、おそらくあなたの責任にされるはずです。

悔しいかもしれませんが、我慢してきちんとお詫びをし、同じことを繰り返さないための対策をとってください。

例えば「お手本を見せてください」とお願いし、上司(先輩)の作業を見ながら、分からないことを質問する。

教わった内容を手順通りに書き出し、間違いがないか確認する方法もあります。
実際にやってみて分からない部分を書き出し、まとめて質問してもいいですよね。

大切なのは、中途半端な理解で作業を行わないこと。

理解できていない仕事を行って、ミスで済めば運が良いほうです。
最悪のケースでは大けがをしたり、莫大な損害を出したりする可能性さえあります。

そんな最悪のケースを防ぐためにも、理解できるまで何度でも質問し、聞いた内容はメモを取って忘れないようにしてください。

ミスが多すぎる場合

ミスが多すぎる人には次のような特徴がみられます。

――マイナス思考

マイナス思考の方はミスを引きずってしまいがち。
そして「もう失敗したくない」という思いから仕事に慎重になることで、仕事をためてしまう傾向があります。
その結果たくさんの仕事を同時に進めるしかなくなり、かえってミスが増えてしまうのです。

また1つのミスに固執しすぎて注意力散漫になり、ほかのミスを起してしまうこともあります。

起こってしまったミスは反省し、しっかりと対策を取ったら忘れてください。
だらだらと気にしていても、何も生みだしません。

――メモを取らない・取り方が下手

メモを取らない方は指示された内容や、作業手順を忘れやすくなり、結果としてミスをしてしまいます。

メモは仕事を円滑に進めるために、無くてはならないアイテムです。
書き方のルールを自分なりに決めて、指示された仕事は必ずメモを取るようにしましょう。

――対策を取らない

ミスの反省はしても、ミスを防ぐための対策を取らない方がいます。
対策を取らなければ、同じミスを繰り返すのは当たり前のこと。

ミスをしたらきちんと反省し、なぜミスをしたのかを考え、二度と起こさないための対策を取るようにしましょう。

――片付けができない

片付けができない方は、書類や必要なメモの紛失が頻繁に起こり、ミスに繋りやすくなります。
また必要な道具がどこにあるのか分からず、作業に手間取ってしまうのもこのタイプです。

整理整頓、片付けは仕事の基本。
余計な手間をかけないためにも、使ったら元の場所に片付ける癖を付けましょう。

仕事をミスをしても、すぐに辞めないこと

仕事でミスをしても、辞める理由にはなりません。

もしミスで辞めるとすれば、それはただの逃げ。
自分のプライドや自尊心が傷つくことを恐れ、仕事から逃げているだけです。

ここで逃げてしまうと、逃げ癖が付いてしまいます。
今の仕事を辞めて転職したとしても、ミスをしたらまた「辞めたい」と考えるようになってしまうでしょう。

「転職したらもうミスしなければいい!」

そう思うかもしれません。
でも残念ですが、ミスから逃げる人は必ずまたミスをします。

対策がとれないんですから、どんなに注意しても似たようなミスを何十回、何百回と繰り返すでしょう。

まずはしっかりと反省して、そして対策を考えましょう。

辞めるのはどうしようもないとき、本当につらい時など、最後の最後に使う手段です。

どうしても退職したいのなら

どうしても転職したいのなら、在職中に転職エージェントを利用して、転職活動を進めましょう。

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