雇われ店長(名ばかり管理職)を辞めたい人の転職方法

雇われ店長は辛いですよね。ぼくもホームセンターで雇われ店長、つまり名ばかり管理職として働いていたことがあります。

当時は8時から22時、遅ければ0時近くまで働いたものの、もらえるのは店長手当の1万5千円だけ。管理職の扱いなので残業代は1円もつきません。

シフト制で休みを取っていましたが、店長と言う肩書が邪魔をして週1日休めるかどうか。給与も少なく辛いことが沢山ありました。

その後「おれはもっとできる!」と退職して、今では当時の倍近い給与をもらっていますが、今の仕事に就職するまでは苦労の連続でした。

そんな経験を踏まえ、雇われ店長が転職するときの注意点について紹介します。

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雇われ店長を辞めたくなる理由

雇われ店長の辛いとことは、立場は管理職で残業はつかないのに仕事内容は店員+αになること。つまり、責任だけが重くなり給与は安いからです。

名ばかり管理職と言う呼び名で話題になったこともあります。

給与が安い(残業代が付かない)

ぼくが働いていたホームセンターでは店長になると管理職手当がつきました。その代わり残業代や休日出勤などが支払われなくなります。

また、名ばかり管理職は人件費を節約するために設定されていますから、作業量の割に給与が安いのも特徴です。

長時間拘束されているのに給与が安ければ辞めたくなりますね。

労働時間が長い

店長は開店から閉店までお店にいるのが当たり前だと考えられていることが多く、最短でも12時間は働きます。特売の前日は準備があるのでもっと遅くまで働きますね。

本部やオーナーからのプレッシャーがきつい

店長ですから、売上にプレッシャーがかかるのは当たり前ですが、権限がほとんどないので売り上げを上げるために出来ることがほとんどないのです。

それなのにかなりきついプレッシャーがかかる。販売する商品も陳列する場所も価格も量も、本部が決めているのにプレッシャーをかけられてもどうにもならないのです。

休みが少ない

休みは平日1日のみになることが多いです。ぼくは色々な事情があって最長で2か月休みなしで働きました。パート・アルバイトが突然休むと代わりに出勤したり、突然呼び出しの電話がかかってきたりと、とにかく店長は休めません。

離職率が高い

パート・アルバートは短期間で辞めてしまいます。初出勤の日に来ないこともあります。社員の離職率も高いことが多く、突然辞められると人員の補充がなかなかされないこともあるのです。自分より後から入った人が次々と辞めて行ってしまうのは、複雑な心境になりますね。

雇われ店長を辞めるときの注意点

店長って華やかな響きがありますが、転職を考えたときは辛いことが沢山あります。

アピールできる経験や経歴が少ない

実際に退職して気が付いたのですが、雇われ店長と言う立場だと職務経歴書でアピールできる経歴がすごく少ないか、アピールしても応用できる職種が少ないのです。

同業種へ転職するのなら店長としての経験が活かせるかもしれませんが、それでもかなり弱い。なぜならホームセンターからホームセンターへの転職だと、店長がどんな経験を積んでいるのかが聞かなくてもわかるからです。

また、雇われ店長を辞めたいと思う方が同業種への転職を望むとは思えません。そうなると、アピールできることが無い!と言う状況に陥ってしまうのです。

資格を取得しておく

仕事が終わった後の時間も少ないでしょうからかなり難しいのですが、出来得る限り資格を取得するようにして下さい。資格があるだけでも転職の幅は広がります。

ぼくは店長として働く中でフォークリフトと危険物取扱者の資格を取得しました。また、退職してから簿記2級とワード・エクセルも取得し「経理」で転職をしています。

  • MOS(Microsoft office specialist)
  • 日商簿記
  • 危険物取扱者
  • 普通自動車免許
  • 中小企業診断士
  • 宅地建物取引士
  • FP(フィナンシャルプランナー)

この辺の資格を持っていると自分を助けてくれるかもしれません。

マネジメントスキルを磨く

店長と言う立場だと、社員やパート・アルバイトをマネジメントすることが出来ますよね。このスキルを精一杯磨いてください。

マネジメントと言われるとすごく難しい気がしますが、要は次の5つの力を磨くことです。

  • 目標を設定する力
  • 計画を立てる力
  • コミュニケーション能力
  • リスク回避能力
  • 評価する力

目標は当然売上目標になりますが、日別・月別だけではなく、週ごとにも管理して計画を立てていく。そして目標を個人目標に落とし込み、進捗管理、サポートを行いコミュニケーションの力を身に着ける。当然未達の週も出るでしょうから、リスクをどうやって減らすのかを考える。最後に、個人ごと仕事の取組み、結果を評価する。

店長の業務を細かく見ていけばマネジメントスキルを磨くことは出来ます。逆に言うと、マネジメントスキルぐらいしかアピールできるポイントが無いのです。

辞めるときに残された人のことを考える必要はない

店長と言う立場で退職したいことを伝えると、多くの場合「次の人が見つかるまで」とか「辞められたら困る」と言われ、引き留められます。中には「今やめると残された人に負担がかかる」からと辞められなくなる人もいるようです。

確かに「店長」と言う立場に責任はありますが、店長と言っても所詮は雇われている身、辞めた穴をどう埋めるかは本部やオーナーが考えるべきことです。

なので、辞めた後のことまで心配する必要は一切ありません。自分の将来だけを考えて退職していいのです。

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